Everlasting happiness seventeen ページ19
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『結構買ったね、大丈夫? 重くない?』
「これくらい大丈夫。力には自信あるし、Aよりは持てるよ」
そういう辰也くんの手には私の買った紙袋やらなんやらがたくさん。
スーパーに寄って食材も買ったし、その他にも私のバッグも持ってもらってる。
『でも悪いよ……私なにも持ってないし……』
「Aには持たせたくないんだけど……」なんてかっこいいこと呟いてる。
でも何か持ちたい。
私の心情を悟ったのか「はぁ……」と演技がましくため息を吐く。
「それじゃあこれを持ってくれるかな?」
『うんっ』
渡されたのはタオルが入っている袋。
少しでも辰也くんの重みを減らせたならいいや。
「イルミネーションは帰って荷物を置いてからでも間に合うね」
『そうだね、イルミネーションってどんな感じなんだろうね?』
水族館とイルミネーションのコラボレーション……やっぱり水槽に電球がついてるのかな?
「その辺はお楽しみって事で良いんじゃないかな?」
『そうだね、楽しみにしてる』
そんなこんな話をしていると見えてくるのは二人が住むアパート。
『それじゃあ荷物とか置いてきちゃうね』
持ってもらってた荷物を強引に受け取り小走りで部屋の前に行く。
後ろで辰也くんが何か言ってるけどいいや
『荷物重い………。』
こんなに重い物を持ってくれてたんだって、辰也くんはやっぱり紳士で頼もしくて、自然と頰が緩んだ。
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音央(プロフ) - 織さん» ありがとうございます!次回作も頑張りますね、投稿するまで少しの間お待ちください…! (2015年3月24日 7時) (レス) id: f503ce939e (このIDを非表示/違反報告)
織(プロフ) - とっても面白かったです!!!!次のお話も楽しみに待ってます! (2015年3月24日 0時) (レス) id: 9e725c6790 (このIDを非表示/違反報告)
音央(プロフ) - 緋桜霧月 さん» その様なコメントを頂けるだけで書く気力が上がります! 不定期更新ですが暖かく見守ってください・・・! (2014年11月29日 7時) (レス) id: a8ee3e0c57 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜霧月 - すっごく良い作品ですね!続きが待ち遠しいです…!! (2014年11月29日 0時) (レス) id: b416ced436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音央 | 作成日時:2014年10月16日 21時