【黒バス】キセキの姫君 fifth

STORY 106 ページ10

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side 柊花





「ストレッチはいつも以上に入念にしてください。体を痛めますよ」






誠凛高校バスケ部名物、〈プール練〉






うちの高校から徒歩10分、カントクのお父さんが経営するスポーツジムがあり、



週に3回程度、朝のジムが開く前の早朝に朝練の代わりにここでフットワーク、筋トレをしている。




トレーニング設備も、もちろんあるらしいが、体のできていない高校生にはケガの恐れがあるので使わない。





水中は逆に浮力があり体を痛めにくい。



けれど、同時に抵抗もあるので実はとてもキツい




「はい、1分間休憩です」





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「面白い練習してるねー、さすが柊花だなぁ」




後ろからクスクスと笑うソプラノ声。




「あら、さつき。どうしたの？」




「…桃井さん」




「柊花と黒子の知り合い？」




「えっ…と、どちら様？」




カントクが遠慮がちにさつきに聞く




「え〜と…なんて言えばいいのかな〜？ テツ君の彼女で、柊花とAの親友です
決勝リーグまで待てなくて来ちゃいました」




語尾にハートを飛ばして話す。

相変わらずね、と笑う私に笑い返すさつき




「テツ君？」




「黒子テツヤ、の事よ。ね？ さつき？」




「うん！」




「「え”え”え”え”え”え”！？」」




当たり前の反応と言うか…
私に彼氏がいると言った時の反応と同じ気がするわ…




「黒子ォ オマエ彼女いたの！？」




「違います。中学時代マネージャーだった人です。
柊花さんも悪ノリに付き合わないでください」




「あら、ごめんなさい」




そういえば、決勝リーグってことは次の対戦相手はさつきなのね…









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