【黒バス】キセキの姫君 fifth

STORY 109 ページ13

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side A







カントクが、大我は絶対バスケをするから様子を見てこいと言っていたけど…







「本当にいるとはな……」







みればバスケットゴールがある公園。





少し様子を見ようと離れたベンチに座る




本格的にバスケをしようとするなら止めよう。






『ってぇー!!?』






足に激痛でも走ったのか顔を歪める大我



止めに行こうかと腰をあげれば、大好きな懐かしい顔が。







『おーおーマジでいるよ
さつきの情報網ってやっぱすげーわ









火神大我…だろ？









相手しろ。試してやるから』









『…あ？ 誰だテメー
名乗りもしねーで相手しろとか気にいらねーな』









『オマエの気分とか聞いてねーよ
やれっつったらやるんだよ





…まー名前ぐらいは言ってやるよ』









大我、だめだ。


反応しないで




そこにいるのは……









『青峰大輝だ』









その場に行って、止めようかと悩む。
昔の私ならば考えずに進んで行くだろう








『名前は聞いてるぜ。
けどそんな上から物言われて素直にハイなんて言うわけ…』








大輝は昔から上から目線なんだよなぁ…




こんなことでさえも懐かしい。









『ハハハ、オイオイ！
だから聞いてねーんだよ、グダグダ言ってねーでやれ。

誰も勝負になるなんて思ってねーよ
言ったろ、試してやるって。』







その言葉の続きを、聞くのが怖かった。








『オレより強い奴とか


〈存在しねえもん〉


探してるわけじゃねーんだよ





〈オレの退屈〉


をオマエがどれだけ楽しませてくれるかってだけの話だ』









「………大輝」








この距離からは、私の声は届かない









『…フー

黄瀬といい緑間といい…
〈キセキの世代〉ってのはカンにさわる奴ばっかだけど
テメーはそん中でも格別だな




ブっ倒してやるよ』









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