【黒バス】キセキの姫君 fifth

STORY 97 ページ1

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side 緑間





ザァァァと音をたて、雨が頬を伝う




全身を洗い流すような雨に、自分が負けたことを思い知らされているような気分に陥る








ピリリリ ピリリリ…









『あーミドリンひっさしぶりー！！




どーだった試合ー！？
勝ったー！？ 負けたー！？




あのねーこっちは』









ピッと通話を切る








ピリリリ ピリリリ…









「なんなのだ、いいかげんに…」









『んだよ暗ーなぁー



さてはアレっしょ！？
負けちゃった！？』









「…青峰か




そうだ、せいぜい決勝リーグでは気をつけるのだよ」









『はーいー！？ 何言ってんだよ！？
キモいって！！





オレを倒せる奴なんざ








オレしかいねーよ』









「相変わらずだな青峰




分かっているのか？ つまり決勝リーグで黒子と戦うということなのだよ





…それにお前はAにだけは勝てなかったんじゃないのか？」









『……なんか勘違いしてるぜ緑間
昔がどうでも関係ねぇだろ




今は敵だ





……A、アイツはもう選手じゃねぇんだよ





じゃな、切るぜ』








「ああ」








『ミドリーン！！ 落ち込んでる時にごめんねー！！


元気だし うるせーよ！！』







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