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一目惚れって奴。 ページ1

父「この役立たず!」


母「少しは治を見習ったら!」



「(うるさいな…)」



治「姉さんは、役立たずなんかじゃないよ。姉さんは、立派な僕の姉さんだ。」



傷ついて居ない様に演技していた。


治がそれを知ってか知らぬかわからぬが、治が言ったその言葉に救われた。



「ありがとう。」



だから、私は、治の立派な姉でいようと、役に立とうと常に頑張った。


でも、



治「姉さんの役立たず!」



「あ、と、ごめんね。」



あぁ、また誰の役にも立てないのか…


昨日から降り続けている雨に打たれ、ずぶ濡れのまま歩いた。


ふと、立ち寄ったのは駄菓子屋。


昔から甘味が好きだった。


時々厨房で作るべっこう飴。

それを舐めながら勉強していると給仕が休憩と言って差し入れてくれる琥珀糖。

それと一緒に入っている、キラキラとカラフルな星のような金平糖。


家を無くして以来、久方ぶりに入る駄菓子屋。


紫陽花と言う名の金平糖の瓶を一つ買って、机に座ってポリポリと食べる。



江戸川「ねぇ、そこの辛気臭い雰囲気出してる君、それ僕に何粒かちょーだい。」



「え、私?」



江戸川「いっぱいあるんだから、何粒かくらいいいでしょ?僕のラムネ一口あげるからさ。」



「あ、うん。」



少年に何粒かあげると嬉しそうに食べた。



江戸川「金平糖って、色ごとで味が変わらない所もあるけど、此処に売っている奴は色ごとで違って楽しいんだよね。」



「確かに…」



突然話しかけてきた失礼な少年は、綺麗な翡翠色の目をして居た。



「というか、貴方誰ですか?」



江戸川「え〜。この僕を知らないだと?江戸川乱歩、世界一の名探偵さ!」



「名、探偵…」



江戸川「そう!だから君がさっき辛気臭い雰囲気醸し出して理由だってすぐ分かるのさ!」


あ、これは雲行きが怪しいかも。



江戸川「僕の異能力が在ればね!」



そう言って彼は懐から出してた黒縁眼鏡をかけた。



江戸川「へぇ。」



少年は、面白そうにただでさえ細い目を細くして笑う。



「あ、と」


やばい、マフィアだとバレる。軍警に通報される?



江戸川「ま、君を軍警に突き出したりしないから安心して、」



「え、」



顔に出ていたか?心を読まれた?



江戸川「まぁ、その代わり。もっとその金平糖ちょーだーい!」



「あ、うん。いいよ。」



彼は、無邪気な笑みを浮かべていった。
 

その、無邪気な笑みに、私は人生初の一目惚れという奴をした。

せってーい。→



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果林糖(pixivの方に揃えました。)(プロフ) - 雪うさぎさん» デットアップルは、めっちゃ一瞬ですけどね。 (4月19日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ - デットアップルだー!!!!!!楽しみすぎます!更新頑張ってください! (4月19日 16時) (レス) id: b0525d6ec0 (このIDを非表示/違反報告)
こちら名無し - うっわ。。。めっちゃ楽しみです、、、頑張ってください!!!! (3月1日 19時) (レス) @page40 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - せなさん» 暗くなり過ぎない様に意識してるのでそう言って貰えて嬉しいです。 (1月22日 7時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 待って待って今から読むんだけどなんか、二度目はなくってよって書いてて吹いた笑 (1月21日 22時) (レス) id: fdd34e7dad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零奈 | 作成日時:2024年1月13日 0時

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