第３９話 今までの全て ページ42
豪炎寺「すまなかった…っ」
坂本「！どうして、お前が謝る……謝るのは俺の方だ」
豪炎寺「お前は何も悪くない。俺達のためにお前に全てを背負わせてしまって…悪かった…」
強く抱きしめた小さな体が、震えている。
俺はその体を更に強く抱きしめ、どこへも行かさないように捕まえる。
坂本「っくる、しい…」
豪炎寺「もう、どこへも行くな……これからは俺がお前を守る。…ありがとう、A」
坂本「！…うん」
たった１年、されど１年。
豪炎寺の言葉に、Aは今までの全てが報われた気がした。
豪炎寺の背に回された手は、そっと、だが強くジャージを握り
胸に埋められたAから零れる涙が、豪炎寺の胸を濡らしていく。
いつの間にか、気を使ってか鬼瓦はいなくなっており
彼らは時間を忘れ、お互いの存在を確認するように強く抱きしめ合っていた。
土門「良かったな、坂本」
鬼道「……」
二人の様子を、隠れて見ていた２人。
土門は微笑んでいたものの、鬼道は少し複雑そうに腕を組んで、じっとその姿を見ていた。
それからしばらくし、泣き止んだAはふと思い出したように顔を上げる。
坂本「修也、お前雷門の所へ行かなくていいのか…？どうせ何もいわず来たんだろう、皆探してるかもしれないぞ」
豪炎寺「……そうだな」
坂本「俺は世宇子の奴らの所へ戻るよ、影山の命令だったとはいえ、奴らを放ってはおけない」
嫉妬しているのか、ギュッとAの背に回した手を強める豪炎寺。
坂本「…それから、久しぶりに夕香ちゃんに顔を見せにいくとするよ」
そう言って微笑んだAに
豪炎寺は嫉妬の心が少し消え、微笑み返しながら頷く。
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アメミヤ♪(プロフ) - マナさん» 返信お待たせいたしました！コメントありがとうございます！私が小説を書くときは、長台詞にならない事、想像しやすいような描写、書いていなくてもその時の心情が分かるような表現、流れのテンポ、行動の意味のつじつま、などを心がけています！言うだけはタダ！ (2021年10月30日 17時) (
レス) id: 1ef70b6993 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 作品読んで感動しました、どう作品書いてらっしゃるか教えてほしいです！ (2021年9月14日 20時) (レス) id: 3e93b35eb1 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 初めまして！作品観覧させて頂きました！！夢主ちゃんはプロジェクトZ？と関わってるみたいですね。しかも、鬼瓦さんとも知り合い(？)みたいですし続き楽しみにしてます！！更新頑張ってくださいね！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 初めまして作品見ました。これからも頑張って更新してください！(^^) (2019年9月4日 0時) (レス) id: d7bac13e1b (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - 上手く言えないのですがめちゃくちゃ好きです…主人公は本当は豪炎寺の事を大切に思っているのが伝わりました…！これからどうなっていくかとても気になります！ (2019年8月28日 3時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年8月25日 19時
