【イナイレ】冷酷に、無情に【第六章】

第２２９話　見間違い ページ23

勝負を終え、彼らは再びパーティー会場に戻って行く

エドガーもAに声をかけようとするが、その前に別の人物がAへ声をかけた



ヒロト「Aさん」


坂本「基山、どうかしたか？」



チームメイトという事もあり、社交用であろう性格からいつもの調子に戻って話すA



ヒロト「言い逃しちゃったんだけど……綺麗だよ、Aさん。とても良く似合ってる」



少し頬を赤く染めたまま、優しく微笑んでいうヒロトに

Aは一瞬目を見開くが“ありがとう”と小さく微笑んだ



豪炎寺「A」



豪炎寺に呼ばれたAは、ヒロトに一言告げてから離れ彼の下へ歩いて行く


その背を、少し寂しそうな表情で見つめていたヒロトだが

風丸に声をかけられそちらへ歩いて行った



豪炎寺「エドガーと何をしていた」


坂本「何を、とは…？」


豪炎寺「キス、されたのか」



あの光景を見て勘違いしていた豪炎寺は、どこか機嫌が悪い

しかしAには心当たりがない



坂本「してないに決まってる」


豪炎寺「……俺の見間違いか、ならいい」



Aが自分以外の男にキスをするわけがない

そしてこの反応を見れば、されていない事はすぐ分かった


豪炎寺は、自分に当てつけるような行動をとったエドガーに苛立ちが募るが

Aは彼ではなく、自分の彼女だ


今度は豪炎寺がエドガーに見せつけるように、優しく頭を撫でたのち頬にキスを落とす

そしてそれを見ていたエドガーに向けて、笑みを浮かべた



坂本「？」



波乱のパーティーだったが

翌日から、Aと久遠の狙った通り選手達は練習にさらなる気合を入れていた

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