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おやすみ、そしておはよう ページ29

忍足さんにそういわれて私は自分の顔をペタペタとさわる。目元がうとうとしてたりしたかな...。

侑「まぁ芥川の気持ち良さそうに寝てるん見たらそうなるからな。それ、寝心地ええと思うから横になっといたら?」

忍足さんのいう"それ"は、今私の座っているこのソファーだろう。ふかふかだし確かに寝れそうだけど...。


「仕事しないで、いいんですかね?」

昨日も部活に行かなかったわけだし、それなのに今日も休むどころか寝るって...。

侑「そんな気張らんでえぇで。まずは慣れるんが大事やから。」

忍足さんの大きな手が私の頭に触れる。
離したかと思えば、首もとまで閉められているファスナーを開けて、ジャージを脱いで私に掛けてくれた。

侑「ほんじゃおやすみ。時間なったら起こしたるからな。」

「...寝過ぎないよう頑張ります!」

忍足さんに甘えるのって何回目なんだろう。
部活に出なきゃ、立海では弦一郎さんにたるんどるって言われてたけど...。
私はソファーに横になり、目を閉じて眠りについた。



ー数時間後ー
no side


何やらざわざわと声が聞こえ始める。

(侑「せや、お嬢ちゃん寝てるんやったわ。」)

(滝「気持ち良さそうに寝てるね。」)

(鳳「ふふ。)...Aちゃん。」

「んー...真田さ...」

Aはまだ夢の中のようだ。真田の夢でも見たのだろう、寝言が出ていた。


宍「なんで寝言が真田なんだよw」

向「ジロー、いっつも寝てるんだから起きるコツとか知らねーのか?」

芥「え〜、俺起きたいって思ったら起きるCー、わかんなEー!」

跡「でけぇ声出せば起きるんじゃねーか?...よし、お前らっ!」

跡部のそんな声に皆注目を向ける。跡部は指を鳴らすと


跡「でけぇ声といえば、俺様たち氷帝の"あの"文化だよな?」

日「跡部さん、まさか...」

跡「いけ、樺地!」

樺「ウス。...氷帝!氷帝!氷帝!」

跡部が樺地に指示すると、樺地は氷帝コールを始めた。
皆???状態だったが次第に理解し、樺地につづく。


鳳「宍戸さん!俺たちもやりましょう!氷帝!氷帝!」

宍「まぁ、いつまでもおねんねされてる訳にはいかねぇからな。氷帝。氷帝。」

忍「...本気で言うとるんか...?」

向・芥「氷帝!氷帝!氷帝!」

日「俺はやりませんよ...。」

跡部、忍足、日吉、滝の四人以外は結構大きめの氷帝コールを続ける。
すると

「(何か聞こえる...。真田さんではないみたい...。)
うー...あ、皆さん...。」

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月26日 23時

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