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再会 ページ19

柳生「氷帝に矢野さんのような優秀な人材を行かせるわけにはいかないでしょう?」

ジ「あぁ。それで氷帝に勝たれるのは嫌だしな。」

とどめには参謀。


柳「俺も弦一郎が行くことに賛成だ。赤也が行って納得する確率...0.01%。」

切「低すぎでしょっ!!!」

そんな様子を見ていた幸村も、口元に指を当ててフフっと笑う。


幸「皆こう言ってるし...真田、出来るよな?」

真「...そこまで言うなら...。」

そもそも幸村の圧の前で断れんぜよ...。
真田は仕方なく、といった感じで了承しとったが、本心は喜んでるのが丸見えじゃ。


真「部員の失敗(赤也の)を正すのも、副部長の責務なのだからな!」

真田は自信満々にそう言った。







〜次の日〜

貴方side

昨日、忍足さんに傘入れてもらったし...何か持っていこう!

朝目覚めて、制服に着替えた私はそう思って棚を探る。

どこかで買ったいつぞやのクッキー...。消費期限も賞味期限も切れていないから、これを持っていこう!
ただ、一人には多いよね...。長太郎君たちにも、受け取ってもらえそうならあげてみるか...。

私は去年のバレンタインの時に使った百均で買った袋にクッキーを入れて、鞄のなかにそれを入れた。

時間もちょうどいいくらい。
私はいってきます、といって家を出た。


ー電車ー

ぎっちぎちに人が詰められた電車の中...。

私はちょうど通勤ラッシュに引っ掛かってしまったようだ。
つり革になんとか手を伸ばし、掴もうとしたところで












ガタンッ!!!













急に車体が大きくぐらついたようで、バランスを崩してしまう。

「キャッ!!痛...くない...?」





とっさに目をつぶって、声が出てしまう。
しかし、こけると思っていたのに全くそんな痛みはなかった。

驚いて目を開けると、誰かに支えられているようだ。






?「...大丈夫ですか?」

「は、はい!ありがとうござ...!!」

ふと声がする方を見ると、私は驚いてしまった。
私の肩を抱くように支えてくれていたのは...



















「さ、真田、さん...?!」

真田さんだった。
顔を捉えた瞬間、頬が熱くなり心臓が脈打っているのが分かった。

真「!!矢野か?!」

真田さんもこちらに気づいていなかったようで、至近距離でそんな声をあげる。

どうしよう...、大好きな真田さんに今、私...!

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月26日 23時

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