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立海レギュラー陣 ページ18

俺は赤也を見て呟く。


「おまんが理由じゃとよ。」

赤也は予想していなかったようで


切「えぇ?!お、俺っスか?!」

自分の顔に指を指して驚いていた。


「おまん以外に理由が見つからんかったからのう。聞いてみたら案の定そうじゃった。」

丸「で?何て言ってたんだ?」

俺は矢野から聞いたことをそのまんま話し始める。


「赤也は次に立海を背負うエースじゃから、ケガしたことで気を悪くせんでほしい...らしいナリ。」

柳「...そのようなことで...。」

参謀は開眼しながら驚く。
あの子の優しさなんじゃろうな...。


「多分あれじゃ立海には戻ってこんじゃろ。」

ジ「そんな...!一緒に店の新メニュー作るって約束したのに...!」

柳生「それは誘えば来てくれるでしょうが...。」

柳生は冷静に諭し、眼鏡を直し赤也の方を見つめる。


柳生「切原くん、君が原因らしいですから、どうにかしてみてはいかがでしょう?」

切「えっ、何で俺?!そもそも、マネージャーが止めようとしなければ...!」

真「たわけがっ!!」

切「!」

パシン、と乾いた音がホーム内に響く。周りの人は全員こちらを見ていた。

赤也が尻餅をついて頬を押さえているのをみて、真田に殴られたんじゃな、と理解する。


真「あのままでは、相手だけでなくお前の体にも負荷がかかっていたのだぞ?それを止めてくれようとしていたのを...!」

真田は赤也の頬を殴った手をわなわなと震えさせる。
眉間のシワからも分かるように、お怒りのようじゃ。

幸「待て、真田。気持ちは分かるが...。」

幸村が真田の肩に手を置き仲裁をする。

赤也は床に手をつき、押さえたまま目線は合わせずに


切「悪いとは、思ってるっスよ...。」

歯をギリ、とならしてそう言う。


切「でも、勝手に転校したのは向こうじゃないっスか!!!そんなに言うなら、副部長が連れ戻してくればいいでしょ?!」

真「なっ...。」

立ったかと思えば、赤也は逆ギレし始めた。
まぁ、言い分は分かるが...。




そういえばあん子、真田のことが好きじゃったはずじゃ。反応を見ていればすぐ分かる。
真田なら、行けるかもしれん...。


「おう、いい考えだと思うぜよ。おまんの名前も言っとったしのう。」

丸「真田がいった方が、マネージャーも嬉しいだろい!」

真「いや、しかし...。」

口ごもる真田に、俺達は追い討ちをかけることにした。

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月26日 23時

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