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打ち明け ページ16

忍足さんはふぅん...。といった感じでこっちを見つめる。

侑「さ、この話はやめにして。お嬢ちゃんのこと、教えてくれん?」

「私のこと?」

侑「跡部から聞いたで。お嬢ちゃん、立海からきたんやろ?」

なんでただの一生徒である跡部さんが知ってるんだろう...。不思議に思ったけど、深く考えるのはやめた。


「そうです!」

侑「なんで氷帝(こっち)来たん?立海も十分えぇとこやん。」

やっぱり聞かれるか...。確かに、わざわざ一貫校から転校してくるのって不思議だよね。
私は朝皆に言ったことをそのまま忍足さんに返す。


「氷帝で、学びたいことがあったので!」

自分でも結構無理矢理だな〜、と思う。学校によって学べることは違うのだろうか。


侑「...。ほなあとひとつ。今夏やけど、なんで長袖なん?」

「ひ、日焼け?するじゃないですか!」

侑「また隠しとるやろ。」

「!」

忍足さんとが袖をめくろうとしてくる。必死に止めようとしたが、もう遅かった。


めくられた制服の下の腕には、紫色のアザ...。


侑「...このアザ...なんか関係あるんやろ?」

「忍足さんに、嘘は通用しないですね。」


心配そうにこちらを見つめる忍足さん。...これが見られたなら、もう言うしかない。


「そうです、立海で...。私、マネージャーしてたって言いましたよね。
ある日、赤也くんが対戦相手を怪我させちゃって。止めようとしたら腕に当たっちゃったんです。」

でも、勘違いをしてほしくなくて、間髪入れずに私は話を続ける。


「赤也くん、次に立海を背負うエースだから、気にしないでほしいなって思って...。だから氷帝に来たんです!」

侑「はぁ?お嬢ちゃん悪うないやん。」

「いや、幸村さんとか、真田さんとかが、悪魔(デビル)化した赤也くんには近づくなよって忠告してくれてたのに、それを無視した私が悪いんです!」

侑「... (そんなことないけどな)...。テニスは嫌いにならんよな?」

もちろんそれはない。だって私が転校先に氷帝を選んだのだって、あの人が忘れられないからテニスが強いところにしようって理由だもん。

私が強くうなずくと、忍足さんは

侑「そうか...。それ聞けただけでも良かったわ。」

安心したように、ふっと笑った。



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後半赤也くん出すのですが、険悪な雰囲気にはなりません!

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月26日 23時

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