えっと.....私は監督生ですｯｯｯ!!!(仮)【ツイステッドワンダーランド】 (ページ15)

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14話ページ15

「ふわぁ～……スゲーんだゾ。ここがメインストリートか......昨日はよく見てなかったけど、この石像は誰だ？7つあるけど、なんかみんなコワイ顔。」

『すごいね.....どの石像もリアルに作られてる。でもなんだろう.....全部どこかで見たことあるような......』

記憶の全てを思い返しながら1人で考えていると
不意にグリムが話しかけてきた。

「このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ。」

そう言われた方向を見る。そこには確かに見るからに偉そうな女性の像があった。

すると

「ハートの女王を知らねーの？」

『！？！？！？』

どこからともなく知らない声が聞こえた。
私は驚きビクッとなってしまった。

振り返るとそこには赤茶色の髪に左の目元にハートのマークが着いている男の人だった。

その人は制服を身に付けているため、すぐに学生だとわかった。

「ハートの女王？偉い人なのか？」

「昔、薔薇の迷宮に住んでいた女王だよ。起立を重んじる厳格な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の色も一切乱れを許さない。マッドな奴らばっかりの国なのに
誰もが彼女には絶対服従。」

『なんで絶対服従なんですか？』

そう聞くと、彼は自信満々の表情でこう言った。

「なんでかって？それは、規則違反は即打ち首だったから！」

『え、１回破っても首打ちになるの......？それって横暴すぎじゃ.......』

「こ、こえーんだゾ」

「クールじゃん！オレは好きだって優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ？」

「確かに、リーダーは強いほうがいいんだゾ」

『ん～......横暴すぎじゃないかなぁ.....なんだかそういう人苦手だなぁ.....』

「っていうかオマエは誰だ？」

「オレはエース、今日からピカピカ1年生。どーぞよろしく♪」

『へぇ～.....エースくんって言うんだね。』

「オレ様はグリム！
大魔法士になる予定の天才だゾ！そして、コッチの冴えないのはAオレ様の子分なんだゾ」

『子分ではありません。(真顔)』

「A？珍しい響きの名前だな。」

『そ、そうかなぁ......普通だと思うけどな.....』

「なあなあ、エース、それじゃあっちの目に傷のあるライオンも有名なヤツなのか？」

「もちろん！」

こうして、エースくんは全ての像の説明を丁寧にしてくれた。だがどれも聞いてて不思議と違和感しかなかった。何かが違う気がして仕方がなかった。
考えながらボーッとしていると、

「おーい、A！」

エースに名前を呼ばれてるよﾊｯと我に返った。