約束13 ページ14
『そうなんですね。まあ、魔法使いも私たちのような優しい者ばかりではないですけどね。』
賢者様「そうなんですか？私は魔法使いに初めて会ったのでまだよくわからないです……。……シャイロックは、何をしているんですか？」
シャ「ハーブワインを作っているんです。私は西の国で、酒場を営んでいたんですよ。」
『私は薬屋をしていました。』
賢者様「世界を救う魔法使いなのに、酒場でお仕事をされたり、薬屋として仕事をされているんですか？」
シャ「世界を救っても、食べていけませんから。」
『まあ、世界を救わなくても、食べていけませんけどね。』
賢者様「た、大変ですね。」
シャ「いいえ。楽しいですよ。私はこの仕事が好きなんです。」
『ええ、厄介なことはたくさんありますが、自分を自分で楽しむ時間があれば、心豊かな生活が遅れるものです。』
賢者様「あの……。魔法を見せてくださいっていうのは、失礼なことになりますか？」
シャ・A「『！…………。』
シャ「時と場合と人によりますね。今の時間と、賢者様と、私たちなら、少なくとも、私は失礼だとは思いません。」
『ええ、私も失礼だとは思いませんよ。』
シャ「魔法を見せて、と、ねだられるのは、いけない遊びのようで、嫌いじゃありませんよ。恥じらったふりをして、あなたになら、と言って差し上げたくなります。」
賢者様「そ……、そうですか……。」
『賢者様、ちゃんとお見せしますからご安心を。』
パチン
ぐつぐつ
賢者様「わあ……っ。」
『賢者様好きな物はなんですか？』
賢者様「そうですね……。猫……ですかね？」
『猫ですか。』パチン
にゃぁ
賢者様「え！猫!?」
『ええ、別に飼ってはいけないという決まりなどございませんから。』
シャ「私たちは奉仕系なので、ねだられるまえに、ついサービスをしてしまいました。次は愛らしいおねだりを聞かせてくださいね。」
『魔法使いは、心で魔法を使うんです。だから、愛が大好きなんですよ。同時に、愛が恐ろしくて憎いんです。』
シャ「そのくせ、男にも、女にも、動物にも、星にも、魔法使いは恋をします。風に恋をして、世界中を追いかけて、花を恐れて、世界中を闇に覆おうとして、一生を終える魔法使いもいます。」
『馬鹿らしいかもしれませんが、どうか、笑わないでください。賢者様。』
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紅玲(プロフ) - 名無し23332号さん» そうなんですね！まだストーリーが進められていなくて知りませんでした。申し訳ございません (2020年12月15日 16時) (
レス) id: 0c22ce51b9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し23332号(プロフ) - 魔法使いは男性だけではありませんよ。石になった前の南の魔法使いにはおばあちゃん魔女がいます。 (2020年12月15日 16時) (レス) id: 311417e1f6 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました！無理せず更新頑張ってください、楽しみにしています！ (2020年10月29日 21時) (レス) id: d36a01234d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅玲
| 作成日時：2020年10月18日 23時
