何故か箸を片手に忍の世界へ来てしまった 【弐】

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急いで追いかけていたが、俺の足の速さじゃ当然追い付けず
既にミズキさんの姿は見えなくなっていた

真っ直ぐ走っていたはずなのに全く3人と会えない



しょうがない、と掌を合わせて指を畳む

『皆の元へ行ける力、みんなを探せる力をください
あとこの世界で生き抜ける身体能力もおまけで……』

そう言った瞬間、自分が居た地面がピカッと光った


『えっ』

するといきなり地面が割れ
光の中へ落ちてしまう

『うおおお！？！？』



重力には逆らえず下へ下へ落ちていく
光が止み、周りを見るとそこには1面の夜空

綺麗だなんて思いながら下を見る

『！？！？』

いつの間にか俺はかなりの高所にいたようで、下にはイルカ先生とナルトの姿が見えた


急いでそちらに向かいたいが、落ちる速度が余りに遅い
まるで、水に沈む様な感覚だ


自分の髪がほんのりと、淡く光っているのを無視して
早く落ちる様に泳ぐ様なポーズを取ると

いきなり通常に戻ったのか
普通の速度で下に落ちていく

え、まってでもこれ落ちたら身体打ってﾀﾋぬて


『まってまって！！！！！』

大きな声でそう叫ぶと下に2人は僕に気付いたようでこちらを見て驚いていた

『おおおおおおおおう！！？？』


そのまま地面へとぶつかる、そう思いきゅっ と強く目を瞑った瞬間

体はふわり と浮かび、綺麗に着地できてしまった


ｲﾙｶ「お前……！！！なんで空から！？」

『それが僕もわからないんですよ！！！？って言うかミズキさんは！！……ってあちゃ？？？』

そう言いながら周りを見渡すと
地面に横たわっているボコボコになったミズキさんの姿が

『あぁ〜…もうどうにかなった感じ？』

ﾅﾙﾄ「そうだってばよ！俺ってば1000人に分身してミズキ先生の事ボッコボコにしてやったんだってばよ！

Aにも見せたかった！
もうちょっと早く来てれば見せれたのに！！！」

『ごめんよごめんよ』

そう言いながらナルトの頭を撫でる

『その額当て見る限り合格、って事で合ってるよね？

ナルトならやるってわかってた！
流石ナルト！！！』

ﾅﾙﾄ「へへへ、ありがと！

あっ、俺ってばこれからイルカ先生とラーメン食いに行くんだってばよ！」

『まじすかイルカ先生！？俺にも……』

ｲﾙｶ「仕方ないな！2人とも奢ってやる！」

ﾅﾙﾄ「『いえーーい！！』」

隣にいたナルトとハイタッチすると
2人して嬉しそうに飛び跳ねる


『ラーメン食べたらすぐ帰って風呂ね！！！』

ﾅﾙﾄ「わかったってばよ！」

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