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目が覚めたら、泣いていた。
昨日の夢がやけにリアルで寝ぼけた頭で現実と夢がごっちゃになったまま、1人では広すぎるベッドの隣にいるであろう恋人を探す。

iw「…ふっか?」

いつも隣で寝ている恋人が今日に限っていなくて、夢が現実になってしまったのかと不安になる。

iw「ふっか…どこ…」

寂しすぎて泣きそうになりながらリビングに行くと、大きなソファーでお気に入りのクッションと一緒にブランケットに包まってるふっかを見つけた。
どうやら昨日、夜中までゲームをしていてそのまま寝落ちしたようだ。
ソファーの下にコントローラーが落ちてるし、テレビ画面はコンテニューのままだ。

夢だったことに安心して、少し小さいミノムシに抱きつく。

(暖かくていい匂い…)

fk「うぅ…う?ひかぅ…?どうしたのぉ…」

寝起きすぎてまとも喋れてない。それすらも今は嬉しい。

iw「…嫌な夢見た」
fk「ふふ…」
iw「笑い事じゃない…」
fk「…それで泣いちゃったの…?」
iw「…う、ん」
fk「かあいいねぇ…よしよし…」

抱きつく頭をよしよしと撫でてくれる。その手は徐々に力を失ってまた寝そうになってるんだと気づいてなんかムカつく。

iw「ねぇふっか!起きてよ!」
fk「ふぇ…?」

ミノムシをそのまま抱きかかえて寝室へ向かう。
ようやく目が覚めてきたのかモゾモゾと動く恋人。

fk「あ、あれ?照?」
iw「むかつく…」
fk「え?」

戸惑うミノムシふっかをベッドに投げて上に乗っかる。

fk「ふぇ!?なんで!?」
iw「昨日夢でふっかにフラれた」
fk「え、ごめん…」
iw「そもそも俺たち付き合ってもねーしなって…」
fk「ええ!?ごめん」
iw「やだ」
fk「やだって…どうしたらいいの?」
iw「俺のになるって言って」
fk「もうなってるじゃん」
iw「そうじゃなくて…っ…」
fk「…泣かないで」
iw「絶対にどこにも行かないでよっ…ずっと俺のでいてよ」
fk「…もちろん」

ゆるゆると細く白い腕が俺抱きしめる。
今にもいなくなりそうなのに力が強くて、いやでも存在を分からせてくる。

優しいのに強い男らしさ。
それがふっかの好きなところだって、何回も分かってるのに。

fk「照、俺に言ってくれたでしょ。付き合う時」
iw「ん…?」
fk「俺となら後戻りできなくてもいいよって」
iw「うん…」
fk「俺、今更照を手放すつもりないよ?」
iw「…うん」
fk「照は?」
iw「そんなの…」

言わなくてわかるくせに。ばか。

愛しい恋人をぎゅっと抱きしめた。

痛みに泣くような夜→←簡単な最後にはお似合いな二人



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こるこる - 大好きです!応援してます!! (7月26日 18時) (レス) id: 9197daf582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:stanley | 作成日時:2023年7月16日 1時

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