はじめての喧嘩 2 ページ25
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久しぶりに会う友達とのお喋りはすごく楽しくて。
紫耀が心配してた元彼とも気兼ねなく話すことも出来た。
そろそろお開きになる頃、二次会の話になった。
元々参加しない予定だったけど
友人に誘われて急遽参加することに。
紫耀には一言
A二次会行ってくる
とだけ送って、カバンの中に閉まった。
終電が近いこともあり二次会も解散になった。
そろそろ迎えに来てもらおうと紫耀に連絡しようとすると
通知にはメッセージと不在着信が数件ずつ。
小さくため息をつきながら電話をすると
意外と近いところにいるみたい。
会場近くで待っていると
『あれ、お前電車じゃないの?』
元彼から声をかけられた。
「んー、迎え待ち」
『俺も嫁が来るって言うから』
二人で当たり障りない会話をしていると
ハザードをつけて目の前に止まる見慣れた車。
「あ、来たみたい」
『お、じゃあな』
「うん、また同窓会あったらかな?」
『だな』
お互い手を振ってから車に乗り込むと
すぐに出発する車。
『なに誰あれ』
いつもより低いトーンで話し出す紫耀。
「元彼」
『は?なんで二人?』
「別にどうでもよくない?」
ちゃんと理由も言えば良かったんだけど
行きの件があって反抗するように返事をした。
『ねぇ、なんで二次会行ったの?
行かないって言ってたよね?』
「友達と会ったら楽しくなって、もっと話したくなったの」
『……そんなに元彼といっしょにいたかったんだ』
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作者名:凛 | 作成日時:2020年7月11日 23時