100日記念日 2 ページ11
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頼んだメニューが届いた。
「美味しい、タルト」
『うまっ。神宮寺褒めとくわ』
「ぜひ笑」
先にケーキを食べ終わった紫耀がカバンを漁りだした。
「どうしたの?」
『あ、あった。 えっとこれ、Aちゃんに』
差し出されたのはラッピングされた小さな袋。
「これなに?」
『開けてみて? ケーキ食べ終わってからでいいから』
「気になるから開けちゃう笑」
中からはゴールドのキーリング。
チェーンの部分にストーンがついていてキラキラ光る。
「どうしたの?これ。可愛いね」
『んー、100日記念日』
「100日記念日?」
『なんかそういう記念日あるんだって。
ちょうど付き合って3ヶ月ちょいぐらいでしょ?
だからお揃いのもの持ちたいなって思って』
紫耀のカバンから出てきたのは私と同じキーリング。
『あと、これ』
そのキーリングから外されたのは
『俺の部屋の鍵。いつでも来て?
あ、でも夜遅くは心配だからそういう時は俺が行くから。
ほら、貸して』
あっという間につけられた紫耀の部屋の鍵。
『100日いっしょにいてくれてありがとう。
これからもよろしく』
きょろきょろと周りを見渡した紫耀が近寄ってきて
ほっぺたにキスを落とす。
『大好き』
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作者名:凛 | 作成日時:2020年7月11日 23時