First time with you (ページ10)

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100日記念日 1 ページ10

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『Aちゃん、来週のこの日の夜あけといてね』

紫耀が言ってきた日はいたって普通の平日の夜。

「その日ってなんかあったっけ？」

『んー、特になにもないよ？

デートしたいんだけどダメ？』

「別に大丈夫だけど」

会う約束を決めるのはいつも突然なのに。

でも紫耀に会えるのは嬉しいから深く考えずにその日を迎えた。

お互いの仕事終わりに待ち合わせてご飯を食べた帰り道。

『夜のカフェ行こ？

落ち着くとこ見つけたから』

連れられてきたのはガーデンライトで照らされたオープンテラスの綺麗なカフェ。

「すごーい、きれー」

『会社の同僚……あ、男ね？神宮寺って言うんだけど。

そいつコーヒー好きでさ、よく彼女とカフェ巡りしてんだって。

それでオススメ聞いたらここ教えてくれた』

こちらが不安にならないように言い直してくれる優しいとこが紫耀のいいところ。

二人ともアイスラテと、神宮寺くんおすすめという小さなフルーツタルトを頼んだ。

『今度水族館とか行ってみる？

それも違う同僚がおすすめしてくれたとこあって』

「水族館、私好きだよ」

『なら行こ。ドライブがてら行くのもいいよね』

「美味しいものも食べたい」

『よかった』