はじめての告白 2 ページ2
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『Aちゃん』
「なに?」
『呼び方』
「呼び方?」
『紫耀くんじゃなくて紫耀って呼んでほしい』
「呼び捨て苦手……」
『知ってるけど。でもAちゃんには紫耀って呼ばれたい』
「えー」
『やっぱ難しいかなぁ……』
「…………紫耀」
『!!!破壊力やばい』
「大げさ笑」
『やばい、嬉しい。ありがと、Aちゃん』
「私はそのままがいい」
『………Aちゃんでいいの?呼び捨てじゃなくて?』
「私、呼び捨てで呼ばれることが多いから
…………紫耀にはそうやって呼ばれたい」
『ってことは俺だけの特別な呼び方?』
「ふふっ、うん。そうだよ?」
『こうやって手繋いでるのも特別?』
「……うん」
『Aちゃん』
繋いでる手を引っ張られて、紫耀くんの胸の中に。
『これも?』
「…うん」
紫耀のドキドキが伝わってくる。
『ねぇ……好きだよ』
「……うん」
『Aちゃんの特別な彼氏になりたいんだけど』
「私も紫耀の特別な彼女になりたい」
紫耀の腕に力が入る。
『もう離さないけどいい?』
「…うん」
もうすぐ到着するというアナウンスが耳に入る。
「到着するみたいだよ」
『もうちょっとこのままがいい』
私たちを祝福するように汽笛が鳴り響いた
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作者名:凛 | 作成日時:2020年7月11日 23時