30話.過去 ページ34
「私が征くんと出会ったのは…小学校低学年の時。
あの時は明るくて優しいお母さんが…いっつも楽しく笑ってるお父さんが大好きだった。
…私突然引っ越したよね？
当時は幼すぎてよくわかんなかったけど…親が離婚したの。
で、あの街を離れた。
私はお父さんに引き取られたんだ…
その時もまだ野村A。
学年が上になってく度に理解していって…あぁ、離婚したんだって思った。
お父さんがいたから悲しくなんかなかった。
でも―――――
ずっと働いてばかりで…見てるのが辛かった。
いつも帰りは遅くて…それでも私の前では絶対に弱音を吐かなかった。
『お父さんの好きな花はヒマワリとかすみ草って知ってるよね？
かすみ草は小さくても頑張って咲いてる、ヒマワリはいつもまっすぐだろ？
お父さんはそんな人になりたい』
って…
『花は置かれた場所でしか咲けない。
いや、置かれた場所で頑張って花を咲かせるんだよ？
お父さんはここで咲くからね』
って…
そんなお父さんが大好きだった。
いつか、お父さんみたいになりたいって…
お父さんを助けたくて、いっぱい勉強した。
将来、楽をさせてあげたくて…
それは叶わなかったけどね、
私が中学1年生の終わり…過労で…亡くなっちゃった。
辛くて辛くて辛くて。
そこで私を引き取ったのは、お母さん。
だからまたあの街に戻った。
お母さんは再婚してたから名前が変わったの…杉原A。
義理の弟もいて…私引き取ってもらったのはいいけど、居場所なくて。
どうして私を引き取ったのかわかんないし、別に引き取ってもらわなくてもよかった。
あんなに苦労してる時にお母さんは笑ってた。
そう考えちゃいけないってわかってるけど…どうしてもそう思っちゃう、
だから、今のお義父さんと血の繋がりはないし、弟ともない。
だからこそ、大切な人を傷つけたくない。
お父さんはいつも他人を優先する人だった。
『大切な人を守れるように』
だから私は守りたかった。
小学生の無力だったあの時とは違う。
今はちゃんと守れる力があるって…信じてる。
これが、私の全て」
私の、過去。
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愛死狂愛 - この作品で、とても楽しむことができました、凄く面白い作品です、それと、赤司様が、かっこよすぎて、一瞬倒れそうになりました←、主人公の方も、自分の言葉は曲げないという感じの、心が美しい人でした、これからも頑張って下さい、あと、よろしくお願いします。 (2014年12月25日 13時) (
レス) id: 4d41f76188 (このIDを非表示/違反報告)
サンタさん(プロフ) - 今更ですが、もう更新しないんですか？続きが気になります！ (2014年9月30日 4時) (レス) id: 3d9e18e6c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい - こーしんお願いしますっっ！！ (2014年5月22日 13時) (レス) id: 956513aff4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい - こーしんお願いしますっっ！！ (2014年5月22日 13時) (レス) id: 956513aff4 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続きが早く読みたいです!!!更新待ってます!!!!!!!!!!!!! (2014年1月20日 20時) (レス) id: f060df76ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんにゃん†
| 作成日時：2013年3月12日 17時
