27.エスパー ページ28
「__相楽先輩!!前!前!!」
なぜか私まで巻き込まれた鬼ごっこの最中、いきなり遊木から焦ったようにそう言われ前を向くと、そこには少し驚いたような表情をするショウちゃんと、
沖田が立っていた___
急いで勢いを止めようとするも間に合わず、私はたまたま近くにいた沖田に衝突し、受け止めきれなかった彼と一緒に床に倒れてしまった。
「いてて…」
むくり、と四つん這いになって起き上がり頭をさすると沖田の顔がめちゃめちゃ近くにあり驚いた私は思わず仰け反った。
すると沖田は何事もなかったかのように立ち上がり、制服についたゴミを払う仕草をした。
「さ、相楽先輩!大丈夫ですか!?」
瀬名に追いかけられていたというのに自分の身よりも私の身を案じてくれた遊木は息を切らしながら駆けつけてくれた。
瀬名も心配してくれているようで「ゆうくぅ〜ん!!」と言って追いかけてこなかった。
「ちょっとA!!危ないでしょぉ!?ケガでもしたらどうすんの!!」
「も、元はと言えば瀬名が遊木を追いかけたのがいけないんじゃん!!」
「ゆうくんを追いかけるのは俺の仕事なのぉ!
ね?ゆうくん♡」
「ひぃッ!!」
「…あのォ、遊木?怖いのはわかるけど私を盾にしないで?私が殺されてもいいのかな君は?」
ワカメに日々ストーカーされるのはホラー以外の何物でもないもんね。うん。
でもだからと言ってレディーを盾にするのは酷いんじゃないかな?うん。
「いだだだだ!!ちょ、私何かした!?」
「なんかワカメって呼ばれた気がしてねぇ」
「なんでわかったの!?まさかエスパ…いでででで!!ごめん!ごめんて!!」
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赤城(プロフ) - コメントありがとうございますッ!!そう言っていただけるととても励みになりますし、あの、とても頑張ろうという気になります!!(語彙力)Knightsイベも走り抜けますよ!!これからも応援よろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月10日 6時) (レス) id: 5b366db0ae (このIDを非表示/違反報告)
瀬永凛月(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!更新頑張って下さい!Knightsイベントも頑張って下さい! (2019年9月9日 23時) (レス) id: 37964d43ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤城 | 作成日時:2019年6月17日 18時