23．住む場所 ページ24
．
そして放課後。
沖田は一人自分の席に座ってだらだらとペンを走らせていた。
｢あー、だりィ｣
帰りのSHRが終わったのは約三十分前。つまり彼は三十分日誌を書いていることになる。
しかしもう少しで終わるという時になんとか保っていた集中力と気力は底をつき、ついに沖田は机に突っ伏してしまった。
そしてふとカバンから覗かせていた紙束が目に入りそれを手に取る。
パラパラとめくっていくと何度も消したのか、うっすらと線が残っていたりシワになっていたりするのもあった。
”……総、悟…？”
｢……｣
沖田の脳裏今朝の出来事がよぎった。
彼の名を震える声で呼んだのは紛れもない幼なじみのAであった。
腰まであった桃色の髪はバッサリ切られ肩ぐらいまでになっていて雰囲気も変わっていたため、ちゃんと顔を見るまで気がつかなかったが。
ぶつかった拍子に彼女の脇に抱えられていた紙束が落ち、それを指摘しようとしたところを追っかけ集団により邪魔されたのである。
しかしそこに放っておくわけにもいかず、放課後届けようと持ってきた、というのが事の全容である。
｢(あいつも、もうちゃんとしたアイドルなのか…)｣
十数年共に道を歩んできたからこそ、彼女と自分の間にできてしまった大きな溝を感じずにはいられなかった。
最近アイドル活動をしているところは見ていないが、住む場所が違くなってしまったことに沖田は少しもの寂しさを感じた。
｢(まあ、これもあいつの決めたことだ。俺が口出しちゃいけねェ。でも…)｣
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”＿＿＿総悟！！”
｢……寂しい｣
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赤城(プロフ) - コメントありがとうございますッ！！そう言っていただけるととても励みになりますし、あの、とても頑張ろうという気になります！！(語彙力)Knightsイベも走り抜けますよ！！これからも応援よろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月10日 6時) (
レス) id: 5b366db0ae (このIDを非表示/違反報告)
瀬永凛月(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいてます！更新頑張って下さい！Knightsイベントも頑張って下さい！ (2019年9月9日 23時) (レス) id: 37964d43ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤城 | 作成日時：2019年6月17日 18時
