10話だぜ、早いね ページ11
「ぎゃぁぁぁぁ!」
「や、やめてくれぇ!ひぃ!」
泣き叫ぶ亡者達に向かって斧を振り下げる。
「あ、ごめん。手がすべっちた。」←
慣れたのか感覚が麻痺したのか分からないが、だいぶ人を拷問するのに抵抗がなくなってきた。日本でスプッラタ系の映画をよく見ていたためかもしれない。やってみると「あぁ、こんなもんか。」で終わってしまう。
「お前・・・・新人なのにすげぇな・・・。さすが鬼灯様が連れてきただけあるわ。」
「はぁ、ありがとうございます・・・?」
先輩獄卒さんに褒められたが、拷問を褒められてもなんだか微妙だ。とりあえず疑問系にしておいた。
「あ、そういえばもうそろそろ昼時だな。先に飯食ってこいよ。」
「え、でも私後輩だし・・・・・。」
「遠慮すんなって。早く行かないと食堂のデザート売り切れちまうぞ?」
「あ、ありがとうございます。」
先輩の押しに負け、私は一足先に食堂へ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼食を食べ終え、早く仕事に戻ろうとしていたとき、閻魔様にまた声をかけられてしまった。
「あ、Aちゃん!ちょうどよかった。悪いんだけど鬼灯君起こしてきてくれない?」
「え?あの人まだ起きてきてないんですか?」
閻魔様によると鬼灯さんは爆睡型だそうで、徹夜明けに一度寝てしまうとなかなか起きないんだそう。以外だよねぇ。周りを警戒して睡眠は浅いほうだと思ってた。
「はぁ・・・、起こしてくれば良いんですね。」
「ごめんね。お仕事の邪魔しちゃって。」
申し訳なさそうに笑う閻魔様を後目に私は教えてもらった鬼灯様の部屋へと急いだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キィッとドアの開く音がする。私は泥棒のように静かに部屋に入ると、ゆっくりと鬼灯様の寝ている布団へと近づいた。
なぜだ・・・、起こしにきたはずなのになぜ私はこんなに静かに入っているんだ・・・・。
意を決して私は、思いっきり空気を吸うとそのまま声に出してぶちまけた。
「鬼灯さん!起きてください!」
その瞬間何かが私の頬ほかすめた。
たらっと流れる液体にひりひりする頬。触ってみるとやはり血がついいる。
「ほ、・・・・ほおずきさん・・・・?」
「・・・・・・あぁ、貴方ですか。すいません寝こみを襲われたのかと思って。」
昨日ぶりに聞いた彼の声は明らかに不機嫌そうだった。
1000ヒット記念に番外編を・・・・・。→←9話になりました
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ぺろぺろちーの - コナン、、、 (2020年1月13日 15時) (レス) id: 5cded3a51b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hasake/
作成日時:2018年5月29日 23時