side Ki ページ43
「まぁ・・でも、ここにいろいろ手掛かりがあるかもしれねぇ」
『ミツ、もう体はいいの?』
画面越しの玉が、心配そうにのぞき込む
「まぁ、大丈夫だ。心配すんな」
俺のその言葉に、隣の藤ヶ谷が、暗い表情を落とす
日に日に、身体は回復している
夜はまだ痛むが・・とりあえずベッドから起きて、日常生活を送れるくらいまでにはなった
『あんまり無理しないで。ガヤも・・ね』
「あぁ、大丈夫。北山に無理はさせない」
『違うって。ガヤが無理しないか心配してんのー。なんか疲れてる?ガヤ、顔色悪いよ?』
画面の中の玉は、そういうとプーっと頬を膨らませた
『あー!ふたりー!!』
玉の後ろから、うるせぇ奴が顔を出した
「なんだよ二階堂。真面目な話してんだよ」
『俺も!!マジなやつ!!』
二階堂はそういうと、玉森の座っていたデスクの位置を半分陣取って画面にでかでかと映ってきた
『今月末・・その組織でデカい取引が動きそうだよ』
「は?」
『金融市場が動いてる。それに・・俺がいっつも爆薬調達するルートがあるんだけどさ、その会社と今度取引するってうわさの組織ににめちゃめちゃ流れてんの。さっき宮田が解析してた、ミツの盗聴器にも、そんな内容が入ってたみたい』
「マジかよ!」
「ニカ、それ、もう少し具体的にわかる?」
『今、調べてるところ。宮田の解析ももうすぐ終わりそうだし、わったーも、情報筋の人たちから、いろいろと情報を仕入れにいってくれているから』
「二階堂にしてはやるじゃん」
『ミツー』
不服そうな声を上げる二階堂に、「お手柄だ」と声をかけてやると、くしゃっと笑って見せた
「北山」
「ん」
「こっちでも、動いてみよう」
「あぁ」
まずは・・
「このリスト」
「だな」
玉が、メール便で送ってくれた分厚い紙には、びっしりと企業の名前が書きこまれている
「なにか、使える情報がでてくるかもしれねぇ」
「あぁ」
『じゃぁ、二人とも、またねーん!あ、ミツ!きちんと休めよ!!』
画面越しのまだ少し不服そうな玉と笑顔の二階堂に手を振って、通信を切った
わ
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ピンクピーチ(プロフ) - mi-chanさん» ありがとうございます!これからも、彼には活躍を見守っていて欲しいですよね。あと、ウチの作品中でも、見守っていただく予定です(笑) (2020年7月13日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - 謎の初老男性の登場見事です!絶対絶命の状況だと思ったのに…こんな風にいつまでも空から見守っていて欲しいですね! (2020年7月13日 1時) (レス) id: 18d9607c4d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» 楽しみにしていただけて嬉しいです!予想を裏切ってハラハラからのスタートで二人をいきなり苦境に立たせてすみません(笑)後には、きちんとラブラブしていただくのでご安心下さい(笑) (2020年7月5日 9時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 続編更新待ってました!ありがとうございます!いきなりハラハラ展開続いてますね。まったりラブラブモードのスタートかと思ってました(笑)続き楽しみにしてます! (2020年7月5日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - nanacoさん» ありがとうございます!正体を明かす前から大倉くんに気づいていたとは、流石です^_^他の作品も読んでいただけているなんて、ありがたいです!!本作、これからもハラハラな展開が続きますので、お楽しみください! (2020年7月3日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2020年6月26日 20時