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side Ki ページ16

男は、大声で笑うと、低くつぶやいた



「目的は何や」

「っ…!」



唇を、ぐっと結んで男をにらみあげる

もし、藤ヶ谷のことがバレていないのなら…
俺が時間を稼ぐ価値は、ある

そう思った瞬間、男の顔がフッと近づいてきた




「んっ…、んンッ!」


「なんや、敏感やな」



急に、耳裏をぺろりと舐めあげられる


「な、に…しやがん、だっ…!」


「あー、アンタ、中々可愛い顔してるから、ちょいと遊んでやろうと思ったんやけど」



破れたドレスの向かもとに、男の手がするりと入った


「や…め、ろ…」


「なんや。随分感じやすいんやな。誰かに…触ってもらってるんか?」



男は、怪しく嘲笑うと、指先で俺の胸の飾りに触れてくる


「っ…、」


ぎゅっと、目をつぶって顔をそむけると、男の手が俺の顎を掴んだ


「なんや、つれないやないか」


「んっ、んンッ!!」


急に、強い力で押さえつけられると同時に、唇が塞がれた


「ん、んー!!!」


「なんや…アンタマジでいい反応するんやな。おもろくなってきたわ」



男の唇が、強引に俺の唇をこじ開けるように重なる
ザラリとした舌先が口内に差し入れられたのがわかった


「ふ、ンッんっ…!」


段々激しくなるキスに、息が苦しくなる


違う、違う、のに



俺の知っているキスは、

藤ヶ谷のキスは、



もっと甘くて、熱くて

俺の知っている唇は、もっと弾力があって

こんなの、違うっ…



なんとか、顔をそむけると、男の唇が一瞬離れた


「ハハッ、なんや、アンタ、めちゃめちゃエ ロい顔すんやな。ホンマに抱けそうやわ」


男はそう言うと、愉快そうに俺の上に馬乗りになった


こんなところで、


こんなふうにされるために…


俺は、俺たちは…



アイツらを残して、来たわけじゃねぇ





身体を動かそうにも、力の入らない手足

せめてもの抵抗で、男をにらみあげたときだった

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設定タグ:キスマイ , 藤北 , 宮玉ニカセン   
作品ジャンル:タレント
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ピンクピーチ(プロフ) - mi-chanさん» ありがとうございます!これからも、彼には活躍を見守っていて欲しいですよね。あと、ウチの作品中でも、見守っていただく予定です(笑) (2020年7月13日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - 謎の初老男性の登場見事です!絶対絶命の状況だと思ったのに…こんな風にいつまでも空から見守っていて欲しいですね! (2020年7月13日 1時) (レス) id: 18d9607c4d (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - puuさん» 楽しみにしていただけて嬉しいです!予想を裏切ってハラハラからのスタートで二人をいきなり苦境に立たせてすみません(笑)後には、きちんとラブラブしていただくのでご安心下さい(笑) (2020年7月5日 9時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 続編更新待ってました!ありがとうございます!いきなりハラハラ展開続いてますね。まったりラブラブモードのスタートかと思ってました(笑)続き楽しみにしてます! (2020年7月5日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - nanacoさん» ありがとうございます!正体を明かす前から大倉くんに気づいていたとは、流石です^_^他の作品も読んでいただけているなんて、ありがたいです!!本作、これからもハラハラな展開が続きますので、お楽しみください! (2020年7月3日 7時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2020年6月26日 20時

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