だから、君の隣で笑わせて (ページ24)

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Ki 24 ページ24

息継ぎもできないくらい激しく降ってくるキスに応えながら、つかまれた手首を返すようにして、藤ヶ谷の華奢な指先にそっと触れた

その手が少しずつ、俺のシャツのボタンを外して、胸元をはだけさせていく

するりと、藤ヶ谷の指先が胸板を撫でたときに、俺の身体の中心に熱が集まっていくのがわかった

「お前は、ずいぶんと慈悲深いくてメンバー思いなんだな・・」

低い声で、そう呟いた藤ヶ谷の表情は見えなかった

そんなわけじゃない
別に俺は、お人よしでも慈悲深いわけでもない

ただ・・お前が好きだから、
お前の弱みに付け込んだだけ

自分勝手に、抱かれたいだけなんだ

そう思った瞬間、履いていたジーンズを、藤ヶ谷の手がずるっと引きはがした

窺うように、俺を組み敷いた藤ヶ谷の瞳が俺を見つめる

切れ長の瞳は、キレイなのに深い色をしていて、わからなくなる

お前は・・ちょっとでも俺の事を好きだと思ってくれるのだろうか

考えても考えても、その瞳の、心の奥がわからない
だけど、このまま、一瞬でも藤ヶ谷のモノだと勘違いしたい

戸惑う心をしまい込んで、ぎゅっと目をつぶると、藤ヶ谷の冷たい指先が、するりと下着の中に入ってきて、直接俺の身体の中心に触れた

「っ・・！」

ぴくっと反応する身体と、わかりやすく反応していく俺の分身
指差でそっと触れられると、いとも簡単に硬さを増していくソコ

ヤバい・・

「ふっ・・じが・・や」

好きな人に、触れてもらえる
それは、特別なことで、たとえ藤ヶ谷に愛がなかったとしても、俺は高ぶる感情を抑えきれずにいた

こんな風に、甘ったるく名前を呼んで、すがる様に抱き着いたら、きっと、藤ヶ谷に呆れられる
まるで恋人気取りだと、きっと冷めた目で見られるかもしれない

だから、目を合わせないままで、快感を何とかごまかしながら、ただその行為に没頭した