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「な・・・なんだ、よかったじゃん!」

ミツは、わったーの話を黙って聞いていたけれど、しんと静まり返った部屋の中で、ふとそう呟いた

「ミツ・・」

俺がミツのほうを見ると、いつものように見える笑顔を向けてきた

「藤ヶ谷は、いろいろと・・大変な目にあったんだ。忘れてんなら、それでいいじゃん」

努めて、明るく言ったミツの言葉が俺にはとても痛々しかった

横目で宮田を見ると、同じように苦しそうな顔をしていた


なんでだよ、ミツ
辛かったのはミツも同じなのに・・

なんで・・辛いって、助けてっていわないの?

こんな時にまで、意地を張らないでほしい

俺たちには、本当の気持ちを見せてくれないの?



ガヤの前で・・あんなふうに・・
あんなふうに、傷つけられたんだろっ・・


あの時の、ボロボロのミツの姿がフラッシュバックして、、俺は眩暈がした

俺でさえ・・あんなミツの姿が、
耐えられなくて・・
辛くて、苦しくて

ただミツを抱きしめて、泣いた

その身体は、ずっと細くて小さく感じた

ガヤは・・目の前で、あんなふうに、ミツを・・ただ守れなかったガヤは
そんなに苦しくて、自分を責めたんだろう

ミツをかばうように、守る様に、血まみれになっていたガヤの背中

ねぇ・・辛すぎるよ、ミツ


「ミツ・・太輔に、会う?」

わったーのその言葉に、ミツは首を振った

「いや・・いいよ・・俺の事見て思う出すのもさ・・」


その言葉は、本当は、
傷だらけのガヤを見たくないという、ミツの本心なんじゃないかと思うと、

いまだに俺たちの前で、弱音一つ漏らさず、
泣かないミツの代わりに、


俺の目からひとつ、涙がこぼれた

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ピンクピーチ(プロフ) - あこさま!いつも温かいメッセージありがとうございます!励みにさせてもらってます!!もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは!更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください!応援しております^^! (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です!そして、温かいお言葉!こちらこそ泣きながら読ませていただきます!!これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます!これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月23日 15時

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