僕ハ君ガイテ愛ヲ知ル

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気づけばあっという間にライブ初日を迎え、東京公演の４日間は過ぎ去っていった


今回は、メンバー全員のソロ曲に加え、アーティストさんをはじめ、沢山の人達とコラボさせていただいた曲も披露できた
演出も、登場の仕方から始まり、ムビステや、アーム、プロジェクションマッピングを取り入れたこだわりを盛り込み、
キスマイの代名詞、特効も、予想通り盛り上がりを見せた



「いやー！あっという間だった！！でも楽しかった〜！」


ニカの大きな声が響く

東京公演最終日が無事終わり、何故か、帰りの車がニカセンと同じになってしまった俺は、ライブ終わりと思えないほどテンションの高い二人を見つめながら、
あぁ、今日の車の中では眠れないな、と少しあきらめにも似た感情を抱きながら、シートにもたれかかった



「次の西武まで、１か月近くあるし、待ち遠しいよね〜」

キラキラした目を向けながら、千賀がニカに頷く



１か月か・・
また、いろいろと改善しなきゃいけないところも見えてきたな・・

そう思いながら、なぜか真剣な目をしたアイツの横顔が浮かび、
その残像を思い出した自分が意外だった


ふと、隣の二人に目を向ける




「確かに、よかったよね・・ニカ、構成お疲れ様。千ちゃんの振り付けも、すごくよかったよね、ありがとう」


真っすぐに見つめて、楽しそうな二人を労うと、末っ子たちは、一層楽しそうに笑って見せた


「ミツの作った曲、振り付けできるなんて、最高だからね〜！あ、そういえば、あの曲といえば！！」


千賀が、ニヤニヤしながら、スマホを取り出した


「本当は、ライブ始まる前にガヤちゃんに教えたかったんだけど〜」

楽しそうにスマホをいじる千賀を見つめながら、ニカが横で、あれ、あの話言っちゃう？と、これまたニヤついている



「え、なに？？」


全く想像のつかない俺は、楽しそうな二人を訝しんで、千賀に差し出された画面を凝視した

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