パパが治してあげようね *ARS* 6 (ページ18)

今日:26 hit、昨日:37 hit、合計:902,832 hit

しょーちゃん、行っちゃダメ!!　6　(結) ページ18

智Side

翔「えっ、ちょっと・・・
俺何かした?」

和「もう、翔にぃ。
せっかくいい子にしてくれてたのに。」

翔「ごめん・・・
ゆ、ゆいちゃん? なんで泣いてんの?」

翔がそう問うたところで、
ゆいちゃんが答えてくれるはずがない。

とにかく泣き止ませようと頑張ってみるけど、
リビングに響く泣き声はなかなか止まなかった。

智「どうしたんだろ・・・」

翔「俺の寝起きの顔がまずかった・・・か?」

自分のせいだと思っている翔は、
さっきから落ち着かない様子でブツブツ言っている。

別に寝起きの顔が原因ではないと思うけどね(笑)

でも、ちゃんとした理由がわかるわけでもなくて・・・

もうお手上げだ・・・
と思っていた僕らに、
ゆいちゃんが驚くことを叫びだした。

翔「・・・・なに、さっきの。」

和「・・・わかんない。」

結「うえぇ～ん!!
しょーちゃー、がっ、お・・・っるー!!」

わかったのは、翔ちゃんってところだけ。

他は何のことを言っているのかわからなくて、
僕らの頭の中のハテナマークは、さらに増加した。

結「あっ、あっ!! しょーちゃ!! しょーちゃー!!」

翔「おぉっ・・・どうした、どうした。」

翔の顔を見て大泣きしたかと思えば、
今は翔に両手を伸ばして、身体をジタバタさせている。

抱き上げてもらえば、必死でしがみついて、
翔にべったりと身体をくっつけて離れない。

ゆいちゃんの不思議な行動に、みんな困惑気味だった。

翔「いててて・・・
ゆいちゃん、ちょっとおてて痛いなぁ。」

結「やあぁぁ!! しょーちゃ、が、おー!!
っく、しゅるー!!」

翔「えぇ? な、なに?
ちょ、ゆいちゃんっ・・・いって・・」

意味不明なことを叫び続けながら
翔にしがみついているゆいちゃん手には、
かなりの力が入っているようで、
胸元を掴まれている翔の顔が痛みに歪んでいる。

智「ゆいちゃん、翔ちゃん痛いって。
おてて離してごらん?」

結「あっ、めっ!! しょ、ちゃ!! しょーちゃ!!」

智「どうしたの～。
翔ちゃんいるよ? 抱っこしてもらってるじゃない。」

結「ぎゃぁ～～!! しょーちゃ、し、ぬーー!!」

翔「はっ、はぁ!?」

ゆいちゃんのまさかの言葉に、僕と翔は顔を見合わせた。

いったいどういうことなんだ?

ますますわからなくなってきた・・・