パパが治してあげようね *ARS* 5 (ページ21)

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膀胱炎　10　(翔) ページ21

雅紀Side

智「いいんだね?
自分で出せないなら、無理やりやるしかないよ?」

厳しい声で問いかけている智にぃに、
翔にぃの背中も、ビクッと反応している。

こんなことされるくらいなら、自分で出した方がいいって!!

雅「翔にぃ、トイレ行こうよ。
カテーテルなんて痛いよ?」

ただ意地を張っているだけかも、
と思ってそう言ってあげても、
翔にぃはなかなか首を縦に振らなかった。

そして、俺と智にぃの説得も虚しく・・・

翔「うるさいなぁ!! やればいいじゃん!!」

智「そう・・・じゃあやろうか。
雅紀、翔が逃げないように見ておいて。」

翔の言葉にため息をついた智にぃは、
立ち上がってどこかへいってしまった。

まさか、本当にやることになるなんて・・・

翔にぃもなんでやればいいなんて言ったんだよ。

雅「翔にぃ、まだ間に合うって。
智にぃに謝ってさ、やめてもらおう?
ねぇ。・・・翔にぃってば!!」

翔「もー、うっさい!! まさき嫌いっ!!」

雅「俺は、翔にぃのために・・・」

智「いいよ、雅紀。
翔が自分でやるって言ったんだから。
ごめんね、せっかく心配してくれたのに。
さっ、早くやっちゃおう。」

戻ってきた智にぃの手には
細長い管のようなものが握られている。

消毒薬や手袋まで用意されていて、本気なんだって思った。

智「仰向けになって。
雅紀、身体押さえてくれる?」

雅「や、やっぱ・・やめようよ。」

智「やめない。
翔? 今からね、これ、入れるからね?
わかる? これだよ?」

智にぃが管を持って翔にぃの目の前に出すと、
翔にぃの顔つきが変わった。

一気に怯えたような顔になって、小さく何度も首を振る。

この様子だと、
まさか本当にやられるとは思ってなかったね、翔にぃ・・・

智「ほら、ちゃんと仰向けになって?
ズボン脱がすよ?」

翔「・・・だ・・・・やだ!! やめて!!」

ズボンに手をかけた智にぃに、
翔にぃも焦ったように手を払おうとする。

でも、高熱で体力の落ちている翔にぃが、
智にぃに勝てるわけがなくて・・・

ポロポロと涙を流し始めた翔にぃにかまわず、
智にぃは下着まで引き下げようとしていた。