歯医者さんデビュー!! 7 (結心) ページ7
潤Side
智「今日はもう・・・終わりにする?」
潤「そうだね・・・これ以上は無理かもね・・・」
.
.
ここまで泣かれると治療なんてできそうもない。
.
まだ初期の状態だっていってたし、
そんなに緊急性もないから、治療はまた次回にまわしてもいいかな・・・
.
.
.
.
雅「あらら?
え〜んって声が聞こえるなぁ〜」
潤「えっ?・・・雅にぃ。」
.
隣の診察室からでてきた雅にぃは、
泣いている結心を抱き上げると、指で涙を拭ってやっていた。
雅にぃ、治療終わったのかな・・・・
.
.
.
結「ましゃ〜・・ﾋｯｸ・・じゅーくっ・・ﾋｯｸ・・いたいするー」
雅「ん〜?
潤くんが痛い痛いするって?」
結「んっ、んっ!!」
.
雅にぃの言葉に思いっきり首を縦に振っている結心。
俺、痛いことするって言ったか?
.
.
雅「そ〜かぁ〜
それは潤くんにお仕置きをしないといけないねぇ。
結心ちゃんに痛いことしようとしてたんだもんね。」
結「じゅーくんっ、めっ!!」
.
雅「そーだ、そーだ。
潤くん、ダメですよ。
痛くないようにしてあげてね。」
潤「うっ・・・・・はい・・・」
.
.
結心を片手で抱きながら俺のおでこをぺチンと軽く叩いた雅にぃは、
ニコッと笑って頭をポンポンとなでた。
.
なんで俺まで子ども扱いされてんだ(笑)
.
.
.
雅「ゆいちゃんに痛いことをしませんか?」
潤「しません。」
.
雅「ぜったいに?」
潤「ぜったいに。」
.
雅「約束だよ?」
潤「はい。約束します!!」
.
雅「よ〜し。
だって、ゆいちゃん。
潤くんねぇ、痛いことしないって約束してくれたよ。
ね、もう大丈夫。怖いことないからね。」
.
.
結心をイスの上に戻して頭を撫でてやっている雅にぃは、
結心が泣き止んだのを確認するとまたすぐにマスクをつけながら診察室に戻っていった。
.
まだ治療途中だったけど、あまりにも結心の泣き声が大きくて患者さんが心配してたから、
様子を見にきてくれたんだって。
.
.
.
.
去りぎわに“大変な方を任せちゃってごめんね”と苦笑いしていった雅にぃは、
俺にあるアドバイスも残していった。
.
“一度治療してるところを見せてやったら?”って。
.
確かに、何をされるのか、わからないから怖いんだもんね。
ここは智にぃにちょっと協力してもらおうかな・・・
歯医者さんデビュー!! 8 (結心)→←歯医者さんデビュー!! 6 (結心)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
