歯医者さんデビュー!! 5 (結心) ページ5
潤Side
結「ぎゃああぁぁぁ〜〜」
智「ははっ(笑)
す〜ごい声だねぇ。」
潤「智にぃ・・・・笑い事じゃない・・・」
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まだイスに座らせただけなのに、
イスから落ちるんじゃないかってくらいジタバタして、
この世の終わりかのような声で号泣してる結心。
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まぁ、初めてこんなところ連れてこられて、怖いとは思うけどさぁ。
でもさすがにこれは泣き過ぎでしょ・・・
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結「うええぇぇぇん!! ぱぱぁ゛ーーー!!!」
智「は〜いはい、だいじょうぶだよ。」
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智にぃもこのままじゃ無理だと思ったのか、
一度結心を抱き上げてあやしてるけど、泣き止む様子はまったくない。
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とりあえずはここに慣れてもらわないと治療もできないか・・・
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智「よ〜し、いい子だ、いい子だ。
ゆいちゃん、ちょっとお顔あげてごらん?
そうそう、可愛いお顔が見えたなぁ〜」
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智にぃの首元に顔をうめている結心は、
智にぃにゆらゆらと身体を揺らしてもらって、ちょっぴり泣き声が小さくなってきた。
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智にぃがポケットから出したハンドタオルで結心の顔を拭いてやっているうちに、
俺もしゃくりあげる結心の背中をそっと撫でてやる。
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まずは興奮を抑えないことにはどうしようもないからね。
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結「ﾋｯｸ・・・・ﾋｯｸ・・・・ふぇぇ〜」
智「よしよし。
ほらゆいちゃん、見てごらん? 潤くんだよ?」
潤「ゆい〜」
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来たときからずっと俺に警戒してたから、
少しでも安心してほしくて、ニコッと微笑みながら手を振ってみた。
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結「じゅ・・ﾋｯｸ・・・く・・・?」
智「そう、潤くん。
怖いおじさんじゃないでしょ?」
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潤「そうだよ〜
怖い“おにいさん”じゃないよ〜
ほら、おいでぇ?」
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大事なところを強調して言いながら結心に手を伸ばすと、
智にぃは笑いながら結心を俺の腕の中に入れてくれた。
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結「じゅ〜く〜・・ｸﾞｽｯ・・・こあいのぉ〜・・・」
潤「ん、そっかそっか。
怖かったかぁ。
じゃあちょっとさ、潤くんと遊んじゃう?」
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結「・・ﾋｯｸ・・・・かくれんぼぉ?」
潤「かくれんぼか(笑)」
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さすがにここでかくれんぼはちょっと(笑)
.
まぁでも、食付いてくれてよかった。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
