船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ30)

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(貴方side)

しかしこの状況はカオスそのものだな。

私達…名前をつけるなら｢仮面の戦士達｣はエース救出のためにマリンフォードに来た。

今海軍の幹部達に紛れて立っているアルベルト･D･Aは偽物で九ノ恵が化けているのだ。

本物である私は九ノ恵に化けてもらい1週間本部にいてもらい当日になったら合流する予定だったのだ。

そして今の状況は私達にとってもまずい状況だ

突然現れた仮面の集団に海軍と海賊どちらの味方か分からないので警戒しているのがよくわかる。

そこで私……に化けた九ノ恵は高笑いをして放送用のでんでん虫を片手に持ちこう言った。

『随分登場が遅かったなぁ…アルベルト･A…いや、アルベルト･D･A！』

その瞬間人々の表情が驚きに変わった

アルベルト･Aは今でんでん虫を持つ彼女では無いのか？

それに今“D”と言ったか？

そんな疑問が浮かび上がってもおかしくは無いはずだ

しかしそんな彼らの考えを無視して彼女は続けてこう言った。

『お前達が見るアルベルト･Aはなんだ？

冷たい視線と態度を向けてくる冷酷な元帥か？

それとも相手を容赦なく痛めつける恐怖の象徴か？』

なにを言っているんだ…アドリブを入れろなんて私は一言も言ってないぞ

『違う…彼女は誰よりも心の中で苦しんだ悲しき者だ！』

ダメだそれ以上は言うな

『お前らは“主様”の演技に騙されただけの愚か者だったということだ！』

その瞬間影の元帥だった彼女の姿は変わった

黄金色の髪と潤む瞳

ピンと尖った大きな耳に9本の尻尾

私とはかけ離れた美しい容姿の妖狐がそこにいた。

全く余計なことを言ったな九ノ恵め……

仮面の下でため息をつくと被っていたフードをさらに深く被り直し腰に装備する愛刀を握った。

空いた手で深緑色のコートの彼らに合図をすると早速行動し始めた。

私の目的はただ1つ

可愛くて大切な私の弟を救出することだけだ