船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ31)

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新たな客が78人ページ31

愛刀をたった1回振り上げただけでできた道を走り抜けていくとそれを妨害しようとする奴らがいた。

それは私の正体を知らない人物達

｢仮面のA！今日という今日はお前を叩き潰すけぇ…覚悟しちょれ！｣

｢おいおい一応海軍に入れるために生け捕りのみにしてるんだから殺すのはダメでしょ…｣

｢ん〜それにしても影の元帥であるAさんと同じ名前なのにねぇ〜

どうしてこうも違うのかねぇ〜｣

もしかしてこの大将達気づいてないのか？

そんなに馬鹿だったか？

確かに最後に仮面の下を見せたのは10年も前だしそれ以来外した時しか会ってないし話してもない…。

あっ…そういえば

____数年前

｢海賊として仕事をしている間は正体を秘密にしておいて欲しい？｣

それは私がセンゴクにお願いした時のことだ

｢まず私の仕事内容は海賊になりすまして賞金首である海賊を捕まえたり情報を手に入れたりすること

影の元帥でもあろう私がそんなスパイじみたことをしているなんて部下達にバレたら色々と面倒なんですよ……

だからこの仮面をつけた私と今正義のコートを羽織っている私は同姓同名の別人として扱ってほしいのです｣

とりあえず理由を記してある報告書も渡してお願いすればセンゴクは一言｢わかった｣と言ってくれた。

そうだった…私がそんなめんどくさいことにしたんだ。

さすがに深いため息が出てしまう

まず君達海軍大将が相手するのは私じゃない

片手でしっしと人払いをするとそれが挑発に見えたのか一斉に攻撃してきた。

慌てて全ての攻撃を回避すると海軍大将を1人ずつ誘導して逃げることに

まずは赤犬のサカズキ貴様からだ！

愛刀を引き抜き覇気で刀身を覆うと真っ黒になったそれを赤いスーツに目掛けて突き刺した。

しかしそれは外れて空振り失敗

何も無い場所に飛び出しただけで逆に隙を見せてしまうところだった。

｢覚悟っ!!｣

マグマのように熱い拳を突き出してくる彼の攻撃を刀を支えにして飛び上がりながら背中を反らして回避した。

上手く着地してフードを深く被り直すと近くにあった砂を乱暴に掴みそれをサカズキの目を狙って投げつけた。

これには彼も予想外だったらしくまともにそれをくらい簡単に視界を奪われてしまった。

予定よりも早かったが厄介なサカズキはこれでしばらくは動かないだろう。

あとは2人…！