捌拾の目 ページ30
陽の入らない地下室に向かえば少しずつ声が大きく聞こえるようになってきた。
炭治郎に肩を貸しながら歩いていたら突然目の前に禰豆子が現れてハグして来た時は目を丸くしてしまったけど、炭治郎がすぐに説明をしてくれたから少しばかり安心した。
これが人間が家族に見える暗示か…俺は誰に見えているのだろうか。
俺達から離れたらか今度は珠代さんと愈史郎に
『炭治郎、禰豆子にかけられた暗示は人間が家族に見える暗示なのだろう？
もしそうなら鬼もまた家族に見えるものなのか？』
｢おそらく珠代さん達が家族に見えているんだも思います。
禰豆子の意思が残ってて良かった…｣
俺達の会話が聞こえていたのか、珠代さんは涙をホロホロと流して禰豆子を抱きしめた。
ありがとう、ありがとう…と
その後珠代さんはこの街をすぐに去ると言った
情報を得ようとすれば人との接触が増えて鬼と勘づかれる確率も上がる、炭治郎は禰豆子と行動する事がとても大変になると珠代さんは言いたいらしい。
そこで出した提案は珠代さんが禰豆子を預かるといものだ。
わかるよ愈史郎…君は珠代さんと過ごす時間を失うのが嫌なんだね
彼女の提案に炭治郎は戸惑った。どうするべきなのか、禰豆子が幸せになる道はどちらなのかわからないようだ。
そりゃあ分からなくていい、だって彼女が教えてくれる
｢…！
僕は禰豆子と一緒にいます。
もう絶対にこの手を離したくないから…！｣
禰豆子に握られた手をしっかりと握り返して絶対に離さないと言ったのならそれを貫き通すんだ。
俺は手を離して後悔してしまった事を何度も体験したから
『さあ行こう…僕は少し珠代さんと話さなければならない事があるから炭治郎だけで次の任務先に向かうんだ。』
背負い箱を渡しせばありがとうございますと元気に言って禰豆子を中に入れる炭治郎
その姿をぼーっと見つめて彼の去り際に愈史郎は呟くように言った
｢お前の妹は、綺麗だよ｣
とても素敵な褒め言葉だな、炭治郎もにっこり笑顔である。
『……さて、炭治郎はいない
聞きたい事があるんですよね？』
なんとなくわかってはいるが緊張するな
じっと俺を見てゆっくりと口を開いた珠代さんはたった一言こう聞いてきたのだ。
｢あなたは…柱ですよね？｣
まあそうなるよな
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
