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滝沢と別れてたなんて
「知らなかった…」
「でしょうね…」
「なんだよ…」
俯いて深くため息をつく
「…あのね櫻井。
私、櫻井とも秀明とも離れてイチからやり直したかったんだ。
これを機にリセットして、新たな人生にチャレンジしてみたかったの」
訳わかんねぇよ
「俺が…
俺がお前の事を嫌いかどうかは別として、
俺がAにとってそんなに邪魔な存在だったって事かよ？」
「…それは…
ごめん。
少なからず忘れたかった存在ではあった…」
はぁ…
「俺…そんなに嫌われてたのかよ…」
「っ。違うよ。」
「俺はAにとって忘れ去りたい存在だったのかよ？
俺はAの事…っ」
だめだ
こんな勢い任せで言うべき事ではない
「ごめんAちょっと整理させて」
とりあえず落ち着こうと
一旦話すのをやめて人差し指を唇にあてて黙り込む
.
色々と今までの事を頭ん中で整理する
出会ってから…
離れてから…
再会してから…
《Aちゃんもしょーくんも
お互い似てるところがあるからね
ちゃんと話し合うんだよ》
ふいに大野さんの言葉が蘇る
.
しばらく続いた沈黙をAが破る
「櫻井…
あのね聞いて欲しいんだけど…」
「ごめんA
俺も話したい事があるんだ
俺からいい？」
「…うん」
たとえAにとって俺が忘れ去られたい存在だったとしても
たとえ滝沢の事が好きなAでも
どんなAでも
俺は
「ずっと…
ずっと好きだったんだ」
「え？」
「Aの事
本当はずっと…あの頃から
ずっと好きだったんだよ
今でも…」
「え？」
大きな目を更に見開いて俺を見つめるAに続ける
「あの頃はまだまだガキだったから
お前と滝沢がどんどん仲良くなって行く事がすっげぇムカついてお前に八つ当たりしてた。
素直になれなくて意地悪したり避けたり、他の女に逃げたりしてた…」
すぅっと大きく息を吸って
ふぅっと吐く
「それが逆効果だったのはわかってたよ。
でもどうしようもなかった…
嫌な思いをさせてしまって本当にごめん」
深々と頭を下げた
「今さら謝ったって過去は消えない
そんな事分かってる。
だけど
今はあの頃の過ちを反省して、改めて未来に繋げて行きたいと思っている」
Aの目を真っ直ぐに見ながら続ける
.
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ことら(プロフ) - 皆さまコメントありがとうございます。 (2018年11月3日 11時) (
レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - はじめまして!毎回楽しく読ませて頂いてました！すごく面白かったです､これからも頑張ってください！ (2018年11月2日 19時) (レス) id: 41dfb4f50b (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - お疲れ様でした！ (2018年11月2日 18時) (レス) id: 57fa7283bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2018年10月22日 21時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
ことら(プロフ) - まひうお様はじめまして。そう言っていただけるなんて光栄です。ありがとうございます！ (2018年10月22日 17時) (レス) id: f90816f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2018年10月13日 19時
