ある日、私は教室で寝ているあなたにキスをした。

嫉妬と涙 ページ25

私は今、寒い道をもくもくと進み歩いている


最近は1人で登校することが多くなった。
別に杏と仲が悪くなったわけではない



｢はぁ…｣

大きな溜息を吐くと白い息が出る


私は最近悩み事がある


ずっと思っていたが最近なぜか美香ちゃんとまた仲が良くなっている気がする

私と付き合ってからはあまりしゃべらなくなったみたいだが最近はすごくしゃべる









学校に着き私は上履きに履き替える





クラスに着くと赤司君はもういた


そして仲良さげに話している2人



｢じゃぁ、征くん明日ね｣


｢あぁ｣

手を振る彼女



何？明日って？約束でもしたの？



考えれば明日は土曜日


何？どういうこと？


｢おはよう。A｣



立ち尽くしている私に話しかけてくる赤司君



｢赤司君…明日美香ちゃんとどこか行くの？｣


｢あぁ、明日は美香と京都に行ってくるんだ｣



なにそれ…聞いてない


｢どうして？｣


｢実は美香と僕は高校が同じでね。明日見に行こうと思ってね｣



は…


そんなの別に美香ちゃんと一緒に行かなくたってよくない？



だってずっと高校にいるわけじゃないでしょ？いろいろ観光だってするよね？




なにそれ…


なにそれ…



｢楽しんできてね。デート｣



そう言って私は赤司君を通り過ぎた









向かった先はトイレ









トイレに着いた途端溢れ出す涙









馬鹿みたいだ…









こんなんで嫉妬して…

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