それでも好き ページ21
「やあ、美香」
赤司君?
「征君っごめんね…心配かけちゃって」
「まだ痛むか?」
「少し…」
「ねぇ、征君…返事はやっぱり変わらないの?」
…返事?なんの返事だろう
「あぁ、すまないね。」
「そう…征君…好き…」
私はこれ以上聞いてはいけないと思いすぐさま上履きをはいたそして音を立てないようにカーテンからでようとする
「じゃあ、僕は行くよ」
ちょうどカーテンから出ようとする時ちょうど赤司君と目が合った
終わった…
「佐藤…」
私は走って廊下に出た
すると誰かに腕を引かれる
強引に赤司君の方に向かされる
「なんで逃げるの?」
赤司君はあの時のような怖い顔をしていた
怖くなって目をそらす
「逃げてなんかっ」
「そうかい。なら僕と目を合わせてくれ」
恐る恐る赤司君の目を見る
その瞬間赤司君の手が私の頬に触れる
「一つ言っておくきっと君は中学2年生の時に言っていたように僕のことを優しい王子様 そう思っているだろう」
「…」
「だが、僕はそんなに優しくないよ」
そんなことない。赤司君は優しい
川の時だって助けてくれた
中2の夏のころからずっと好きだけどいつもいつも優しくしてくれた
「そんなことない…赤司君は優しい…」
「っ…」
赤司君は一瞬驚いた顔をした
「じゃあ、今ここで会ったのも偶然じゃないって言ったら?」
どういうこと?
「佐藤が保健室に行って寝ていることを知っていた。そして美香が保健室に運ばれたことも全部知っていた。タイミングを計って美香と僕との話を佐藤に聞かせた。今だってそうだ佐藤が保健室から出ようとしたのが分かったとたん僕は保健室から出ようとした。全部全部計算済みだということだ。」
私は吃驚した
「それでも、優しい王子様といえるかい?」
「確かに、それは驚いたよ…優しい王子様じゃないかもしれない」
「それでもっ赤司君が好きっ」
私は震える手を力強く握った
「佐藤…」
「なっ…」
答える前に赤司君に抱きしめられた
「君が好きだ」
え…
そういった赤司君の腕が強くなる
私は数十秒理解ができなかった
赤司君が私のことを好き?
いつから?
私は感じたことない感情が湧き出てきた
「…っ ぅ…」
「佐藤?」
驚いた顔をして私を離す
「好きっ…っ…大好き…赤司君が大好き…」
「…あぁ、知ってる」
そうして私たちの恋人としての生活がスタートした。
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こゆきんぐ☆(プロフ) - 湯豆腐さん» コメントありがとうございます♪面白いと言っていただけて嬉しいです!こちらの作品も更新できるように頑張ります(´・ω・`)これからもよろしければ応援よろしくお願いしますっ!! (2016年9月21日 13時) (レス) id: b4cee7fab1 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐 - こゆきんぐ☆さんの作品はどれも面白いですね!すっかりファンですヘ(≧▽≦ヘ)♪ (2016年9月20日 23時) (レス) id: 6ccc327b68 (このIDを非表示/違反報告)
こゆきんぐ☆(プロフ) - 恋ネコさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(o^^o)♪更新頑張ります☆ミ (2016年8月17日 8時) (レス) id: b4cee7fab1 (このIDを非表示/違反報告)
恋ネコ - おもしろい!!!他の作品も見たけど、この小説最高です!!更新頑張ってください!!ヽ(*'▽'*)ノ (2016年8月16日 16時) (レス) id: 38ba8439dc (このIDを非表示/違反報告)
こゆきんぐ☆(プロフ) - 鏡夜御園さん» 面白いなんてありがとうございます(^^)/赤司様のレーダーあるんですね!笑レーダーバリバリ反応させるように頑張ります☆ミ (2016年8月16日 12時) (レス) id: b4cee7fab1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆきんぐ☆ | 作成日時:2016年8月7日 14時