【黒子のバスケ】少女は少年に恋をした【赤司征十郎】

約束　 ページ33

【赤司side】

言い終わってからハッとする。
赤「A…？」
泣いてる…？
貴「赤司くっ…っ…」
体を離して確かめようとするとAが服を掴んでいて離れない。

貴「…離れないで…っ…赤司君に抱きしめられてると安心するの…っ」
赤「A…」
貴「………もっと、呼んで…、もっと強く抱きしめて、もっと＿＿」
赤「A、好き。……A…」

力強く抱きしめる。


愛おしい。
俺を求めてくれるAが、とても愛おしい。


綺麗な藤色の髪をすきながら落ち着くまで待つ。


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赤「ねぇ、A、」

貴「……何？」

赤「笑ってて欲しいんだ。俺が最初に惹かれたのは、笑顔だったから…。」

貴「…っうん……」

Aの頭を撫でながら言葉を続ける。

赤「俺が、いなくても。」

だから、そんなに悲しそうな顔しないで欲しい。

貴「………赤司くん、」

赤「名前で呼んで？」

貴「……せ、征十郎…？」

赤「何？」

久しぶりにAの声から聞く、俺の名前。

貴「好き…。」

赤「うん。…俺も、好きだよ。」

貴「キス、して…？」

赤「…いいのか？」

貴「して。//」

恥ずかしそうに目を瞑り、服を少し引っ張られる。

赤「…キスだけじゃ終わらないかもしれないが？」

貴「…征十郎なら、いいよ…？//」

赤「分かった。」

絶対人前では見せた事がない、笑みを口元に浮かべて、
優しく、Aにキスをした―――。

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「A、」

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いつか、家を…“赤司”を出るから、


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そしたら、結婚して下さい。

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Aは、嬉しそうに微笑む。


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「はい、待ってます。」

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…fin.

†あとがき†→←伝わって＿＿

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