【黒子のバスケ】少女は少年に恋をした【赤司征十郎】

貴方の傍に、 ページ18

気持ち悪い。

お腹もキリキリするし、頭もズキズキする。
風邪かな？

何となく寒い気もするし、体も重い。

帰ろう、かな…。
なんて考えていると隣の子に話しかけられた。
「ねぇ、大丈夫？」
貴「平気、大丈夫。」
「…そうは見えないけど…。」

心配してくれるのは嬉しいけど淡々と切り返す。
また赤司君が心配してくれたら一気に治るのになぁ。
…緊張して忘れるだけだけど。

赤「……。」

なんて、聞いてくれるわけないよね。
昨日関わらないでって言っちゃったし…。
小さく溜息をつく。
「平気でもさ、やっぱ保健室行かない？
俺から見たら全然平気そうに見えないし。」
貴「……うん。分かった。」

あ、うんって言っちゃった。
言ってしまった手前断れないのでしょうがなくたつ。

貴「ぁ…」
赤「！」
「危ない！」
立った時、足に力が入らなくてよろける。

待った衝撃は来なかった。

貴「ごめん。」
隣の席の子が支えてくれたから。
「もー、全然大丈夫じゃねぇじゃん。無理する必要とかなくね？」
貴「……うん。でも、…何でもない。」
「？ 行くよ？ほら、引っ張ってってやるから。」

赤司君を見る。

赤司君は体を少し私が座ってた席の方に向けていた。

あぁ、抱き留めてくれようとしたのかな？

赤司君がこっちを向いた。

視線をいつも通り逸らす。


.


.


.


.


無理はね、全然苦じゃないの。
だって、無理してでも、貴方の傍に居たいから。

…最終的に居れてないんだけど、ね。
溜息をついた。

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