嫌い ページ15
【赤司side】
Aが、気分が悪そうだった。
それを、別の奴が心配した。
嫌だった。
何で、俺が心配するのはダメなのに、他の奴はいいんだ?
どうして俺が出来ない事を簡単にやるんだ。
思ったら、朝の敦の発言もあって――。
.
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…泣いてた。
泣かせた。
何で、俺は――――!
「どうかしましたか?赤司君。」
「暗い顔してんな。」
何となく愚痴を言いたくなった。
赤「……好きな人に、泣かれた。」
「「!??好きなひっ「声がでかい。」っ」」
二人が口を押さえる。
「何したんだよ、お前。まさか無理やり……」
赤「お前と一緒にするな。話しかけただけだ。」
「赤司君それ嫌われてるんじゃないですか?」
俺は、Aに嫌われてるのか…?
「あ、いえ。ボクはその人と赤司君の関係を知らないので。
今の所だけを抜き取ったらの話です。」
あぁ。
でも、本当に、嫌われてるんだったら俺は――
赤「休憩にする。言っておいてくれ。」
「はい。」
体育館を出て、教室の方に向かう。
Aに会いたい。
出来れば一人でいて欲しい。
.
.
.
怖い。
君に嫌われてたら、俺は、
――生きていけないかもしれない。
.
.
.
赤「っ!」
居た。
「――っ!―――!?」
「――――。」
何か言い争ってる?
貴「だから、赤司君とは何でもありません。」
俺?
どういう事だ?
「じゃぁ今日の授業中の事はなんなのよ!」
貴「知りません。」
「アンタも赤司君の事が好きなんじゃないの!?」
赤「っ!!」
ドクン
心拍数が、早くなってる。
Aの隣にいる時よりも、早く。
貴「………。」
「どうなのよ?」
貴「わ、私は、」
聞きたくない。
これで、もし嫌いとか言われたら…
貴「私は彼に何の感情も抱いてません。
話したいともなんとも、…思わない。」
.
.
.
あぁ、そうか。
俺が想い続けてきた6年間は、全く、意味がなかったのか…。
貴「もういいでしょう?帰ります。
二度と話しかけないでください。」
行かないと。
Aがこっちに来る。
足が、動かない。
ガラッ!
貴「っ!!!赤司、く…」
Aは、こっちを向いたまま、今にも泣きそうな顔をして――
貴「ごめんなさい」
.
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―――振られたのに、それでもまだ、抱きしめたいなんて思うんだ。
見てるだけなら、許してくれる___?
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kirara(プロフ) - 初めまして。読んでいくうちに涙腺が… (2013年10月12日 21時) (レス) id: ee3ebbc44f (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 美咲さん» 閲覧ありがとうございました(^^) (2013年8月3日 17時) (レス) id: 10043a275f (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - きなこさん» ありがとうございます!(*´▽`*) (2013年6月8日 22時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 羅夢さん» 色々読んでいただきありがとうございます!(*≧∀≦*) 私も赤司君大好きです!! (2013年5月31日 18時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - つぼみくさん» コメント気づかなくて申しわけありませんでした!! 今から見てきます! (2013年5月16日 20時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fragrance/
作成日時:2012年8月18日 2時