42話 ページ45
Aside
「まずい……うぅ、やっちまったよォ……」
「だははは!!そりゃあナランチャお前、ブチャラティに破門にされちまうかもなァ!」
机をバシバシと叩いて爆笑する男に、顔を真っ青にして頭を抱える男。
『ミスタ、いじめすぎだよ!そんなに怯えなくてもきっと大丈夫だよ、ナランチャ』
夕方、学校帰りの私はいつもの店で談笑していた。
今日はミスタとナランチャがいる。
左隣の席に座っているナランチャの背中を優しくトントンと叩く。
なぜ彼がこんなに落ち込んでいるかというと。
私も組織の者ではないため、詳しいことは聞いてはいないけれど…どうやら任務で、彼は何かしらをやらかしてしまったらしい。
「A……っ!そんなこと言ってくれるのはAだけだぜーーっ!!」
『わっ』
ガバッと勢いよく抱きつかれ、少し崩しそうになった体制をなんとか持ちこたえる。
ぎゅうっと私の背中に手を回して抱きつく彼は、同い年なのにまるで弟のようだ。
「……Aの匂いってよォ、何か落ち着くよなァ」
『そ…そうかな?』
耳元で話すナランチャの声は、少しくすぐったい。
「おいナランチャ、そんなことしてたら本当にズタズタにされちまうぜ!」
そうミスタに促されたが、全く離れないナランチャ。
「これ、心地よくてよー……眠くなってきたぜ……」
『なっ、待っ、こんなとこで寝ないで!?』
「何をやってるんです……?」
「あ」
『え』
「げ」
突然聞こえた言葉に、各々が反応した。
「Aに何やっているんですかナランチャ!!今すぐ離れろ!」
「いてぇ!!」
バリッと私からナランチャを引き剥がすフーゴ。
「オレも今日の任務報告と一緒に色々聞かせてほしいぜ、ナランチャ?」
笑っているけど目が笑っていない、ブチャラティ。
「アホだな…」
呆れ顔のアバッキオ。
『……お手柔らかにしてあげてね』
ナランチャ、お説教タイム入ります。
私は静かに、ミスタと割り勘していたビッグサイズのピザを頬張った。
*…*…*…*…*…
幸運を運ぶ黄金の風キャラ
トリッシュ
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林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、「占ツクに行かなきゃ…(使命)」でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、「占ツクに行かなきゃ…(使命)」でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - ニックネームさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…!楽しんでいただけて、本当に嬉しい限りです(´`*) 更新頑張ります! (2018年12月24日 1時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - いつもなんかブチャラティかっこよすぎてドキドキする。見てるこっちが酸素不足になりそう笑 本当にいつもドキドキするような話をありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年12月20日 0時) (レス) id: 4f09a1f1a3 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - よりりさん» コメントありがとうございます! こういった展開いいですよね、私も好きです笑 応援ありがとうございます、とても励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします…! (2018年12月19日 2時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れあ | 作成日時:2018年12月1日 16時