20話 ページ20
『それにしても、驚いたなぁ』
すっかり日が暮れた帰り道。
隣で歩くブチャラティと話しながら帰る。
「さっきのか？」
『んー、イタリアに告白の概念はないって思ってたから』
あぁ、とブチャラティが納得したような返事をする。
「名前と見た目で思っていたんだが…Aはジャッポーネだよな？」
『え？よくわかったね』
確かに、私は昨年まで日本に住んでいた。
生まれも育ちも実は日本の、生粋日本人です。
こっちには、親の仕事の都合で来た。
とある友達にイタリア語をペラペラに話せるようにしてもらったり……ってのは、また別の話。
「日本は、恋愛にちゃんと段階があるんだよな？だから…気持ちもちゃんと伝える方がいいと思ってな」
うそ、色々と考えてくれてたんだ…
思った以上に優しいですよね？心のそこからびっくりした。
『おっ、驚いたな…！私のために色々考えてくれてたんだよね？ほんと嬉しい！』
ありがとう、と言うと同時に、自然と笑顔がこぼれる。
「っ……その顔は、初めて見たぜ」
え。
『え、なに、変な顔してた…！？』
焦って、ブチャラティの顔色を伺う。
あれ、でも心なしかちょっと赤い、、？
「いや、そうじゃないんだ。なんかこう、素が見れた感じだぜ」
『そ、そう？変じゃないならいいんだけど……』
「そこは安心していいぜ、すごく可愛かったからな」
『な…っ』
ふしゅう。
めーでー、顔から蒸気が出そうです。
平気でこういうこと言うから、心臓に悪いんだよなぁ。
そんなこんなしているうちに、家が見えてきた。
「次もまた会ったら、食事でもしてくれるか？」
そう言ったブチャラティの目は、少し不安そうな印象。
『もちろん！…これも、大事にするね！』
バレッタの入った紙袋を掲げて言う。
あの後、気持ちを受けとるという意味でプレゼントを受け取った。
今はまだ、これでいいよね…？
「そうか、よかったぜ。」
ブチャラティの手がそっと髪に触れて、ドキリと心臓が跳ねる。
この流れは、もしや
『…っ！』
そっと優しく、髪にキスをされる。
例のクラスメイトにされるより、こっちの方がずっと胸がキュッとなるのはどうしてだろう。
「じゃ、またな」
ふわりと優しく笑って、彼は私に背を向けた。
『うん…またね！』
そう言った私は、また自然と笑顔をこぼしていた。
*…*…*…*…*…
幸運を運ぶ黄金の風キャラ
トリッシュ
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林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、｢占ツクに行かなきゃ…(使命)｣でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (
レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、｢占ツクに行かなきゃ…(使命)｣でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - ニックネームさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！楽しんでいただけて、本当に嬉しい限りです(´`*) 更新頑張ります！ (2018年12月24日 1時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - いつもなんかブチャラティかっこよすぎてドキドキする。見てるこっちが酸素不足になりそう笑 本当にいつもドキドキするような話をありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2018年12月20日 0時) (レス) id: 4f09a1f1a3 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - よりりさん» コメントありがとうございます！ こういった展開いいですよね、私も好きです笑 応援ありがとうございます、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします…！ (2018年12月19日 2時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れあ | 作成日時：2018年12月1日 16時
