ぬらりひょんの孫娘、覚醒。 ページ27
本当に、そんなことになんてならないと思っていていた。
「遊びましょう？」
黒のワンピースに漆黒の髪、黒き眼。
夢に出てきた
お父さんを、刺した、少女。
思わず、固まった。
まさか、自分の夢に出てきた少女と会うなんて。
ありえない。
言葉が出ない美華をよそに、リクオはどんどん話を進めて行く。
「お姉ちゃん！いい？」
その言葉にハッとした美華は、反射的に快諾した。
「え、えぇ、良いわよ。遊びましょう。」
いくら、夢に出てきた少女とそっくりだからって、疑いすぎも良くない。
そう自分に言い聞かせた。
「リクオ、美華……？」
「あっ、お父さん！」
リクオが、鯉伴へと駆け寄る。
「リクオ、あの子は……？」
「うん！あのね、お姉ちゃんがね、遊んでくれたの！」
お父さんが、戸惑っている。
あの、滅多に驚かないお父さんが。
なにか、あるの？
不安が渦巻く。
「お父さん、お姉ちゃんー！こっちこっちー！はやくー！！」
「あまり遠くまで行くなよ、リクオ。」
私は、留まる。
嫌な予感が拭えない。
そんな心配をよそに、黒い少女は、幸せそうに笑う。
「綺麗！！」
辺り一面、山吹の花。
鯉伴は、切なそうに呟く。
「山吹の花……。
七重八重花は咲けども山吹の
実のひとつだになきぞ悲しき
あのあと、何度も山吹の花言葉を調べちまった。気品、崇高、待ちかねる。
………まるで、俺たちの娘みてえだ。」
その瞬間、
グサッ
「え……？」
お父さんの体に、刀が突き刺さる。
お父さんの体が、傾く。
お父さん……？
その光景が、夢と重なる。
赤。
真っ赤な赤。
それは、お父さんの、
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ！！！」
「あ、あ、あああぁぁぁぁぁーーー！！鯉伴様ぁあーーーー！！！」
二つの絶叫が響き渡る。
絶望の、声。
ぬらりひょんの孫娘、覚醒（２）→←ぬらりひょんの孫娘、悪夢を見る（２）
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凛恋@キドさん愛し隊(プロフ) - 主人公が面白かったです笑。あと、夏目貴志ですよ〜。 (2018年1月31日 20時) (
レス) id: 64b5b9dc76 (このIDを非表示/違反報告)
真祐(プロフ) - 全然構いませんよ！逆にバッチコイです！ (2015年12月28日 22時) (レス) id: b91ca935e2 (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - いえいえ（笑）初リクエストですもん。メッチャやる気出ました(*^^*) (2015年12月28日 21時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
�� - 私のリクエストを聞いていただけたことがうれしいです！ありがとうございます！ (2015年12月28日 20時) (レス) id: 1d38253789 (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - ご迷惑おかけしました。わ分かりましたよ！っていうか私がアホですね(。>д<)！ (2015年12月28日 19時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵華 | 作成日時：2015年12月8日 22時
