ぬらりひょんの孫娘、見合い話にあう（３） ページ24
鬼ごっこから20分後。
「な、何でこんな………！」
ぼろぼろの千疋狼組若頭の姿。
無数の傷、青アザ、打撲傷。
小麦粉やらローションやら水に葉っぱ。
「すこぉ〜し悪戯させていただいただけです。」
落とし穴とか、
池落としとか、
小麦粉落としとか、
ローションスライダーとか、
大玉とか、
逆さ釣りとか
イイ笑顔の美華。
此方が青くなるような悪戯オンパレードである。
「…………鯉伴様や初代を捕まえるとき用か。」
「あっぶねぇーー…………(汗)」
陰で話している首無と鯉伴。
可哀想だが、あの子を怒らせたあいつが悪い。
てか、あれぐらいどつかんときがすまない。
「さて、貴方は私を捉えることが出来ませんでした。お引き取り願えますか？」
「くっそぅ！！」
そして、彼は美華の逆鱗に触れてしまった。
「こんの、お姫様！」
「わっ、馬鹿、やめっ、！」
「…………何か、言うたか？」
コオオオオォォォッ
美華の周りから冷たい冷気が溢れてくる。
「ただ美しい、賢い、ぬらりひょんの孫娘という噂にのっかて見合い話など、押し掛けてきた者のもとに嫁ぐ気は端から無い。
おまけに八歳の娘の悪戯に掛かる者など話にならん。
はて、八歳の娘を娶る？
…………あぁ、ロリコンか。」
グサァッ
「美華様。大分ぶっぱなしましたね。」
「そう？」
「いいんだ！………生きてるか分からんが。あいつの心。」
「塵の掃除しておきますね。」
ピクリとも動かなくなった若頭を取り敢えず運ぼうと手を伸ばしたとき、
「こんのッ、馬鹿息子ッ！！」
ガッチーン
物凄いスピードで走ってきて、痛そうな拳骨を落としたのは千疋狼組組長だった。
息子の頭を掴むと、平謝りし始めた。
「すいません！私ん所の若頭がご迷惑を！
「いいえ、貴方は悪くありません。」
「母ちゃん！こいつと結婚すれば良いんじゃねぇのかよ？！」
「おだまり！人生の大事をそんなもので決めるんじゃないよ！」
ひとしきり謝った組長は若頭の襟を掴むと、綺麗な銀髪と尻尾を揺らめかせながらかえっていった。
「肝っ玉組長。」
美華の呟きは夕暮れの空に消えていった。
本日の鯉伴の一言。
「美華はまだ嫁にやらねぇーーーー!!!」
「ハイハイ。」
―――――――――――――――――――――
また長文失礼しました！
本当にすみません！長すぎました(-_-;)
そして、次からシリアスめになりますので、ご注意ください。
ぬらりひょんの孫娘、悪夢を見る。→←ぬらりひょんの孫娘、見合い話にあう（２）
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凛恋@キドさん愛し隊(プロフ) - 主人公が面白かったです笑。あと、夏目貴志ですよ〜。 (2018年1月31日 20時) (
レス) id: 64b5b9dc76 (このIDを非表示/違反報告)
真祐(プロフ) - 全然構いませんよ！逆にバッチコイです！ (2015年12月28日 22時) (レス) id: b91ca935e2 (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - いえいえ（笑）初リクエストですもん。メッチャやる気出ました(*^^*) (2015年12月28日 21時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
�� - 私のリクエストを聞いていただけたことがうれしいです！ありがとうございます！ (2015年12月28日 20時) (レス) id: 1d38253789 (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - ご迷惑おかけしました。わ分かりましたよ！っていうか私がアホですね(。>д<)！ (2015年12月28日 19時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵華 | 作成日時：2015年12月8日 22時
