ぬらりひょんの孫娘、見合い話にあう。 ページ22
「美華に見合い話？」
のんびり若菜と日向ぼっこをしていた奴良組二代目・奴良鯉伴。
そんなところにやってきた内容は気に入らないものだった。
「んなモンほっとけ。まだ美華は嫁にやらん。」
「しかしですね、鯉伴様。」
そやつ、もう来ておるのです。
鴉天狗から伝えられた言葉は信じがたがった。
フツーそんなもんいきなり来るんかよ。
心の中でツッこんだったが、約400歳の大人。
一応、相手の話を聞いた。
「千疋狼組の若頭です。…………どうやら、組長、というか母親に何も言わずに来たようで。」
「……………美華は首無と散歩中だな？」
「はい。」
「なら…………………、」
丁重に送り返せ。
バッキバキに青筋をたてた状態の鯉伴がそう呟いた瞬間、
「ただいま〜!!!!」
何故タイミング良く。
鯉伴は愛娘のタイミングの良さに頭を抱えた。
元気良く挨拶をして帰って来た美華。
その目の前には、
「おぅ！お前が奴良美華か！！俺の妻になれ！」
ゴミ(笑)。
「……………どなた？」
妙に冷静な八歳(笑)。
「なるほど、私を妻にしたいと。」
「そう言うことだ！」
ズズッ、とお茶を啜る美華。
目の前に座る彼、殺気の籠った目が向けられているが、気づいていないのだろうか。
「(美華様。このような下賤な者、見なくて良いんです。)」
「(大変。美華様の目が汚れてしまいますわ。)」
「(美華はまだ八歳、嫁に出さん！)」
はて。首無は奴良組には珍しい常識人だと思っていたんだが。
笑顔の毛倡妓の髪はうねり、爽やかイケメン首無の目は笑わずに黒弦がちらちいてるし。
お父さんはスゴい目で若頭さんを見ているし。
断るか。
「私などでは千疋狼組若頭様の奥方など務まりませんわ。それに、まだ見ての通り幼く…………。勿体ないお言葉ですが、辞退させていただきます。」
にっこりと三つ指をついた美華。
お断りと言っているのに、バカ(笑)は続ける。
「美華は美しい！俺の妻に相応しい！」
ピキッ
「そもそも、ぬらりひょんの孫娘なんだろう？！」
ピキキッ
「更には、大層な性格だと巷の噂！」
ブチィッ
美華はゆっくりと顔を上げた。
物凄い笑顔だった。
「…………ならば、少々試させて頂きます。」
あ、これコイツ死んだな。
さぁ、鬼はどっちだ?！
ぬらりひょんの孫娘、見合い話にあう（２）→←ぬらりひょんの孫娘、鬼である（２）
- 金 運: ★☆☆☆☆
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凛恋@キドさん愛し隊(プロフ) - 主人公が面白かったです笑。あと、夏目貴志ですよ〜。 (2018年1月31日 20時) (
レス) id: 64b5b9dc76 (このIDを非表示/違反報告)
真祐(プロフ) - 全然構いませんよ！逆にバッチコイです！ (2015年12月28日 22時) (レス) id: b91ca935e2 (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - いえいえ（笑）初リクエストですもん。メッチャやる気出ました(*^^*) (2015年12月28日 21時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
�� - 私のリクエストを聞いていただけたことがうれしいです！ありがとうございます！ (2015年12月28日 20時) (レス) id: 1d38253789 (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - ご迷惑おかけしました。わ分かりましたよ！っていうか私がアホですね(。>д<)！ (2015年12月28日 19時) (レス) id: 5fd51ca0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵華 | 作成日時：2015年12月8日 22時
