46お人好し ページ46
「まひるちゃんは本気で勝己の事が好きだと思う」
その場に残された私と轟くん
轟くんの気遣いで、本音がこぼれてしまった
「なんだ…応援してんのか」
「…いや…違うよ！
まひるちゃん結構…ていうか相当強引で、
私だって今日初めて喋ったし、勝己に
会うのだって初めてだと思うし…
周りのこと何にも考えてないようだけど、
悪気はないというか…
勝己がほんとに好きだから周りが
見えてないだけだと思うの、そんな感じがする…」
「……」
「だから……何ていうか止められないと言うか
応援とは違うけど…なんか色々断れなくて」
「…Aは爆豪の事が好きだと思ってたけどな」
「……え？！！」
轟くんの意外な言葉に驚いた
「な、なんで…」
「何となく」
「な、何となくっ！！？」
「お前、ちょっと優しすぎると思うけどな…
なんつーかお人好しだよな…
俺の知り合いに似てる…」
「…お、お人好し……」
「だけど俺はそいつを…
誰よりもヒーローらしいやつだと思う…」
「…ヒーロー……」
褒めてくれてる？よね…？
私に似てる人…誰のことかな……
「…なんだか2人が心配になってきたよ…」
「…俺らも行くか…」
「……え…」
「…気になるんだろ」
そう言って立ち上がった轟くん
轟くん……口数少なくて何考えてるか
分かりにくい人だと思ってたけど…
すごく優しい人…
「あ、ありがとう、轟くん…」
私と轟くんは店をでた
･
一方、真昼と爆豪は……
「はぁっ…はあっ……」
薄暗い街を走って近くの公園までやってきた真昼。
立ち止まり電柱に手をつき息を整えた
「…なんなのよ、あの…ーーー」
「てめぇクソ女ぁ！！！」
「えっ！！」
大声とともに爆豪が追いかけてきている
ことに気づき再び逃げるように走り出した
「あぁ！？んで逃げんだよざけんな！！！」
「はぁっはぁっ…だって、私のこと
嫌いなんでしょ爆豪くんっ！！もういい
二度と会わないから！！
…お、追いかけてきてくれるのは嬉しいけどぉ…」
泣きながら返事をする真昼
「このっ…どいつもこいつもぉっ！！」
全速力で走る真昼だが、爆豪はあっという間に
追いつき腕を掴んで引き止めた
「っ…！！…はぁ…はぁ…」
「捕まえた…」
まるで獲物を狩る肉食動物のような表情で
ニヤッと笑った
「………な、なんで…」
人知れず
そんな爆豪を見て真昼の気持ちに拍車がかかった
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シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
