26.brother ページ26
Riddle side
セシルを迎えに行く途中。
B組からセシルとジェイドの叫び声が廊下に響き渡って聞こえてくる。
一体何があったのかただひたすらに走る。
セシルに何かあってはたまらない。
B組に辿り着くと、そこには呆然と立っているジェイドと、その視線の先には黒い液体に包まれて椅子にもたれ掛かりながら苦しそうにしているセシルがいた。
あの黒い液体とこの禍々しい負のエネルギーは嫌という程自分が知っているものだと確信する。
「なんで……なんでセシルがオーバーブロットなんて…」
「リドルさん！それ以上近付いたら危険です！」
黒い液体に包まれていくセシルを前に何もできない自分をこれほどまでかと言うくらい悔しく思う。
ユニーク魔法を使ったところで効かないのはレオナ先輩の時に実証されてしまっている。
レオナ先輩や、自分とは違い、そこから変化は起きない。
セシルのユニーク魔法だ。
セシルのユニーク魔法『
止める、というより線引きをする、と言った方がいいだろうか。
だからといって存在を止めることは出来ないため、例えば魔法を止めようと思えば放たれてから止めるしかない。
それも解除してしまえば動き出す。
使いようによっては脅威になりえるユニーク魔法をセシルはいつも『使えない』と言っていた。
「僕は先生を呼びに行きます。それまで頼めますか。」
「言われなくてもそうするよ。」
僕の大切な双子。
僕の大切な『セシル』。
一体君は何を抱えているんだ。
『頼ってよ』
本当は全部わかっているはずなのに。
僕はずっと顔を逸らしているのかもしれない。
「セシルッ！ボクの、ボクの声が聞こえるかい！！」
近寄れる限りセシルに近寄る。
瞼を閉じ、苦しそうな表情で椅子にもたれかかるセシルを僕はどうすることも出来ない。
『助けたい』
『救いたい』
「ねぇ……セシル……なんで……」
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(名前)(プロフ) - あぁ…良い…でも見ていくうちにどんどんりどるのゲシュタルト崩壊が… (2023年1月25日 7時) (
レス) @page8 id: 2e5d9e36c3 (このIDを非表示/違反報告)
ののの - 素晴らしかったです！！！！😭 (2022年9月19日 0時) (レス) @page42 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
♦nana♦ - とても最高でした！ 私も、自分らしく自由にいていいと思うことができて、とても嬉しかったです！応援しています！ (2022年1月1日 21時) (レス) @page42 id: 16b63c63b8 (このIDを非表示/違反報告)
シン - 神な作品ありがとうございます！！これからも応援してます！ (2021年5月29日 10時) (レス) id: 0fa80a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
病葉 - いやぁ…あのリドルの悲痛の叫びを花江夏樹が…今をときめく鬼狩りの少年がよぎったのは気のせい？ (2020年10月23日 22時) (レス) id: 0515bcf5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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