27. heart ページ27
Riddle side
「セシル……」
本当にボクはこのまま何もせずに見守るだけでいいのか？
このままではユニーク魔法の使いすぎで魔力が激減し、ユニーク魔法が解かれ、最悪の場合直ぐにブロットに奪われてしまうのではないか。
不安しか無かった。
セシル。
ボクのたった1人の兄弟。
ボクの大切な人。
もう、目を背けてはいけない。
そう思いセシルに手を伸ばした時だった。
「金魚ちゃん、何しよーとしてんの……」
「フロイド。それにジャミル、エース。」
何故ここにいるという視線を送ると、何も言わずともフロイドは律儀に説明してくれた。
「帰る途中に慌てた様子でジェイドに言われたからきてみたけど、なにこれ。どう考えても危ねーよ。」
「フロイドの言う通りだ。先生が来るまで待つしか…」
「待てない。」
バスケ部の3人は僕の答えを予想していなかったのか目を見開いている。
「はぁ！？アンタ何言ってるんだよ！セシル先輩だけじゃなくてあんたもオーバーブロットしたりしたらどんだけ危険か分かってるのかよ！」
「エースの言う通りだぞ、リドル。」
セシルに伸ばした手をエースとジャミルに止められる。
それでも待てない。
ボクはこれ以上セシルを待たせてはいけない。
離せと抵抗するが力の差は歴然。
どうすればいい。
こういう時どうすればいい。
『リドル』らしくない。
ここで焦ってはいけない。
「離せよ。」
「ちょ、フロイド先輩…？」
「いいよ、金魚ちゃん。早くユカタハタちゃんのところに行きなよ。」
ジャミルとエースがフロイドに色々言っているがフロイドは全く聞く耳を持っていないようだった。
どういう風の吹き回しかは知らないが、今はフロイドに感謝してセシルにもう一度手を伸ばす。
「礼を言うよ、フロイド。」
「どーでもいいから早く行けよ。」
「そうするよ。」
ボクはそうしてセシルの体に触れる。
すると黒い液体は僕までも包み込んでいくが、セシルのユニーク魔法が僕にも作用しているのか、精神まで飲み込まれることは無かった。
「セシル、今助けるから。」
そこでボクの意識は途切れた。
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(名前)(プロフ) - あぁ…良い…でも見ていくうちにどんどんりどるのゲシュタルト崩壊が… (2023年1月25日 7時) (
レス) @page8 id: 2e5d9e36c3 (このIDを非表示/違反報告)
ののの - 素晴らしかったです！！！！😭 (2022年9月19日 0時) (レス) @page42 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
♦nana♦ - とても最高でした！ 私も、自分らしく自由にいていいと思うことができて、とても嬉しかったです！応援しています！ (2022年1月1日 21時) (レス) @page42 id: 16b63c63b8 (このIDを非表示/違反報告)
シン - 神な作品ありがとうございます！！これからも応援してます！ (2021年5月29日 10時) (レス) id: 0fa80a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
病葉 - いやぁ…あのリドルの悲痛の叫びを花江夏樹が…今をときめく鬼狩りの少年がよぎったのは気のせい？ (2020年10月23日 22時) (レス) id: 0515bcf5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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