8 盗聴器 ページ9
「んー、終わったぁ」
ラセは伸びをしているナミアを思いっきり叩いて罵った。
「おまえ本物のバカだな。終わったって何だよ終わったって。そんなことがほかの子供たちに聞こえたら…」
終わったのにずっと物置部屋にいれば誰かが見に来るかもしれない。
「分かった分かった!じゃあ、掃除の続き、がんばろー!」
ナミアは『掃除』のところに力を込めて言った。
「最初からそうしておけ。ったく」
ラセはナミアを膝で打ち、ポケットから小さな機械を取り出した。
「これだ」
「どーやって使うの?」
ナミアが覗き込み、聞く。
「だそうだ。ノア」
「え?ああ」
横でぼーっとしていたノアは、ラセに呼びかけられ、ようやく我に返り、説明を始めた。
「ここを押すと向こう側の声が聞こえる。ただし、この学園では、精密なものは作れないからかなり雑音が混ざると思う」
「んで、俺はこっちの方を作ったんだが…」
「が?」
ラセは言葉に詰まり、ナミアはその続きを促す。
「やっぱノアにはかなわねぇけど、失敗してなければ、このボタンを押すとあっちの方の機械が反応する筈だ。まぁ、必要ねぇと思うが」
「?そうかな?いいや、早速やって見よう!」
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小幅(プロフ) - イベントのご参加、ありがとうございました。 スゴく面白いです!!! この続き、待ってまーす! (2020年4月11日 8時) (レス) id: 62007663da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルアン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/akamate/
作成日時:2020年1月8日 17時